日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

日本分子生物学会のおかしな断り書きの真意は?

2009-12-08 18:05:54 | 学問・教育・研究
日本分子生物学会が科学技術予算に関する緊急フォーラム「事業仕分けから日本の未来の科学を考える」―全アンケート記録―を公開した。ところがまず最初に『掲載されているすべての文章の転載を禁じます』の断り書きがあるのに違和感を覚えた。真意が掴みにくいのである。一見この文章全体を誰かがそのまま自分のブログに転載するようなことは禁止すると言っているようにも見える。私も自分のブログ記事が丸ごと第三者のブログに転載されたことがあって抗議をした覚えもあるので、そうかなとも思う。ところが見方を変えると、たとえ一部といえどもこの文章の引用・転載を禁じます、と言っているようにも受け取られる。真意はどうなんだろう。もし後者なら掲載意見を引用して自分の意見を論じることができない。これでは言論封じである。やや異様とも思われるこの断り書きがどのような意図でなされたものか、納得のいく説明を日本分子生物学会から頂きたいものである。著作権の所有を宣言するのは大いによし、しかし、断り書きは(敢えて必要とするのなら)『転載は常識の範囲内にお願いします』にとどめるべきではなかろうか。

文章の転載を禁じている一方で、この報告書は149ページから152ページにわたって、櫻井よしこ氏の週刊誌記事、古森義久氏の新聞記事をながながと(引用と言うよりは)転載している。矛盾も甚だしい。

国民的議論をかき立てるべき重要な問題なのに、これでは自由にものが言えない。関係者の善処を期待する。

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