星のひとかけ

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古くて新しい旅…

2022-05-19 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)
GWに、 古都や古美術や民芸の雑誌を見ていて、 そこに白洲正子さんの著書がたくさん載っていました。

、、それで…  白洲正子さんの本… お名前は知っていても御本を読んだことがないな、、と思って、、 お能やお仏像はよくわからないから、、 なんとなく 『近江山河抄』という本を手に取りました。 旅の御本だと思って…

以前、 京都の南禅寺に行った時、 水道橋のところを歩いて、 それが琵琶湖からつづく 「琵琶湖疏水」だと知って、、 でもその頃はまだ船でびわ湖まで行ける観光船は無かったんです。 近年、 桜の季節に「びわ湖疎水船」が運航していると知って、、 いつか乗ってみたい!と思っていました。 近江にはそんな興味もあったのです。。



『近江山河抄』 白洲正子著 講談社文芸文庫


ところが…

最初の2ページ目でもう躓きました・・・

 「万葉時代に、すでに廃墟と化した志賀の都は、そのまま近江の国を象徴しているように見える。 律令制という、天智天皇の理想は、ここで発足したにも拘らず、完成したのは次の時代、飛鳥の京においてであった。 国分寺とその本尊の大仏が、創建されたのは紫香楽(しがらき)の宮だが、実現したのは奈良の都である…」(『近江山河抄』より「近江路」)


  ・・・ はい?? ・・

本当に恥ずかしいばかりですが、、 近江に京(みやこ)があったことすら知りませんでした…(日本史でやったとしても覚えてませんでした) 、、 奈良の大仏さまって、紫香楽(信楽)でつくられたの?? それも知らない…

、、 天智天皇のお名前は知ってますが どんな時代でどんなことをなさったのかは……。。(恥)  万葉集が好きですなどとここに書いたかもしれないけれども、 政治や地理的なこと、 よく知らないままでした。。 藤原京、 平城京、 平安京、 というのがあったのはなんとなくわかるけれど、 近江の京のことは全然わからない…

 ***

万葉集のお勉強は、 いつかちゃんとしたいと思っていました。。 
高校生のときに出会った、高橋虫麻呂さんの長歌については自分で何冊か本を読んだりしましたが、 どんな時代背景があって、 当時はどんな国で、 虫麻呂さんは遠く筑波山や千葉県や、 西は兵庫県での歌をのこしていますけれど、、 そこにどんなお仕事で赴いたのかとか、、 ずっと知りたいと思っていましたし…

、、ということで

虫麻呂さんに限らず、 万葉の時代のこと、、 近江の遷都のことも含めて いろいろなこと知りたいと思います。

ミステリ読書も 海外小説も 漱石先生も、、 いろいろ読みたい本はたくさ~んあるのだけれど、、 これを機会にまずは万葉集の時代へ、、

旅したいと思います。。


 「あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」
という(あまりにも有名な)万葉の恋の歌の舞台が、 蒲生野という滋賀県の琵琶湖の東にある場所だということも、 白洲さんの本で知りました。。

少しずつ、、 『近江山河抄』の舞台も すこしずつ理解できるようになってきました。



とっても古くて 私には新しい旅、、 いにしへの京へ。。


ではまたね…
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