星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

自分は…此処にいて…

2018-09-06 | 文学にまつわるあれこれ(ほんの話)



、、 今朝は こんなに青空が澄んでいて、

お洗濯物が風に揺れていて…

、、 だけど、 台風、 大雨、 そして地震… 、、満身創痍の日本列島。。



悲しいな…


 ***

、、 もっと楽しいことも書きたいのだけれど、、 今はこころを落ち着かせてくれる音楽を。。

Steve Jansenさんと Thomas Feinerさんらの新しいプロジェクト EXIT NORTH が10月にアルバム「Book of Romance and Dust」を出すそうです。

元JAPANのスティーヴ・ジャンセンさんについては ソロアルバム「SLOPE」などとても気に入っていたので このブログにも書いた気がしていたのだけれど、 過去検索をしても出てこないようなので 書いてなかったのかも…

Steve Jansenさんのbandcamp でいくつもの作品を聴くことができます
https://stevejansen.bandcamp.com/

スティーヴ・ジャンセンさんとトーマス・フェイナーさんは 過去の作品でもたびたび一緒に組んでいて、Thomas Feinerさんについては以前に書きましたね、、 映画『青い棘』のサウンドトラックのことや、 Anywhenというバンド時代のこと… 


今度のプロジェクト EXIT NORTH のbandcamp で聴いてみました。 トーマス・フェイナーさんの変わらない深い声… 今の私のこころもとない気持ちを少し落ち着かせてくれます。。
https://exitnorth.bandcamp.com/releases

、、Anywhen のアルバムタイトルが「The Opiates」、、でしたからね、、 少しラクにしてくれる音楽… かつて何度も聴きました、、 いろんなときに。。

 ***




小説のことはまた別の機会にもしますが、、 ヘニング・マンケルさんのヴァランダー警部シリーズ三作目、、 すばらしかったです。 スウェーデンの地方警察の話でありながら、 一作目は移民流入の問題、、 二作目は92年出版の、東欧の自由化の問題、、 三作目のこれは 南アフリカのアパルトヘイトの問題~ネルソン・マンデラ氏が釈放された93年の出版、、。 移民問題は30年近く前の日本では誰の頭にもほとんど無いことだったし、、 東欧の自由化やソ連の崩壊や 南アのマンデラ氏の釈放と自由選挙への流れは (少なくとも当時の私には)希望が先に見えるような世界として感じていた。。 でも、 マンケルさんの作品を読むと、 まったく知らなかったことがたくさん見えてくる。。

東欧がすぐ近くにあるスウェーデンだと この時代の変化が自分たちの社会を直接揺るがす 地殻変動みたいにマンケルさんには受け止められていたのだろうと ちょっと愕然としました。。(それにしても、まさにデクラーク大統領の時代にこの小説を発表してしまう力量と勇気は凄いなぁ、と) 私たちが国際的な問題にやっと目が向くのは、 その後、 9・11があって・・・ 、、 日本の隣国との問題なども現われてきて、、 やっと(30年くらい遅れて)移民や人種や、 世界規模の犯罪や、 そういったものがやっと自分たちの時代のこととして見えてきたような気がするのに…

ヴァランダー警部が、、 「この国はいったいどうなってしまうのか」 「自分はもはやこの時代についていけない過去の人間なのではないか」 、、 といつもいつも どの作品の中でも悩む…

その問いが黙示録のように 今年のいろいろな出来事と自分の気持ちのうえに重なっていきました…


、、 もはや この地上の変化に わたしはついていけないのではないか… と。

 ***


、、自然はたくさんの傷を負ってしまったけれど、、 いつか旅へ行きたい…。 、、チェックのネルシャツを着て…


いまは

河のせせらぎが聴きたい…


葉擦れの波に 黙って身をゆだねていたい…


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