星のひとかけ

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the truth of life

2020-12-08 | MUSICにまつわるあれこれ
懸念していた通り、 医療現場では感染症に対応する看護師さんが足りなくて 自衛隊へ派遣を要請している。。 限界に近い状況がつづいているのに、 その一方で 人々の動きを止めるな 動かし続けろという、、

きょうはジョンの命日。
今朝もラジオから 「Happy Xmas (War Is Over)」が流れていた。 いまの世界も戦争。。 感染症との戦争。 戦争は終わらせるために動かなければ決して終わらない。。 戦争のなかでなんとか笑顔で いつもどおりの生活をつづけていきましょう、、 と、そうやって暮らすことは出来る。 だけど、 終わらせる為の行動をしなければ、 この感染症との戦争も決して終わらない。

こんな日々に こんな12月に、 なにを思えばいいのだろう…? なにを想って毎日を生きたらいいの…?


気を付けながら楽しみましょうと師走に華やぐ世界、、 街はクリスマス。。 そうするべきなんだろうと思う。。 家族やたいせつな人のために。。 だけど、、 心の底から楽しんで笑っていることが いまはなかなか出来そうもない、、

 ***

今年の5月。 緊急事態宣言が出されていたあの時期。
わたしが入院していた病棟には いま思い返しても不思議なほど看護師さんやスタッフさんの笑顔が溢れていて、 私の部屋は二人、 ときには一人きりだったから、 マスクもしないで安心しきって過ごしてた。 術後の熱が連日つづいていても、 「僕たちが(手術で)〇〇さんの身体を痛めつけちゃったわけだから  そのぶん身体が(発熱して)いっしょうけんめい頑張っちゃうのはしょうがないんですよね」 って、 可愛い担当くんがすまなそうに笑ってた。。 だから何も心配する必要が無かった。。

退院の日、、 ナースステーションの前で看護師さんたちにお礼を言って エレベーターホールへの自動ドアを前にした時、 急に看護師さんが真顔になって、 「さぁ、 ここからはちゃんとマスクをして。 気をつけて下さいね」と言った。。 (あぁ 外の世界はまだ元に戻ってはいないんだ)と実感したっけ。。 そして、 今まで明るく笑っていた看護師さんの笑顔は 単に気楽に笑っていたのではなくて、 日々 緊張のなかで笑顔を絶やさないでいてくれたんだと。。


あれから7カ月。
あの看護師さんたちが どうか、 どうか、、 疲弊しきっていないことをただ祈るばかり。。 でもそんなのは 余りに身勝手すぎる、、 自分たちは好きなことを楽しんで、 人が動きつづけたら患者は決して減らないことを判っていながら、 医療に携わるひとには休みなく頑張れと。。 終わり無くまだまだ受け入れろと。。 そんなのは勝手すぎる……

 ***


最近、、 朝はラジオを聴いて過ごしています。 しばらく前に ラジオで流れて、 ものすごく久しぶりに聴いて涙が出そうになりました。。 昔も好きだったけれど なんて良い歌なんだろう… って。。 今の、 この状況のなかでこの歌を聴いたら 胸がいっぱいになって、、 ラジオの前で固まって 放心しながら聴いていました。。

そしたら、 この山下達郎さんの歌が 今度新しくリマスター発売されて、 新しいミュージックヴィデオが公開されていることを、 つい先程知って。。 見てみました。。 また泣きそうになりました。。 今年の4月から5月の あの緊急事態宣言下の東京を写したものだそうです、、。


山下達郎 「蒼氓(そうぼう)」・「踊ろよ、フィッシュ」Music Video



達郎さんのこの歌詞にあるように、、 この道は未来へとつづいているでしょうか…? くじけないで、、 泣かないで、、 この街のどこかで昼も夜も、 家族でも恋人でもない赤の他人の病者のために尽くしている方々に 思いやりと愛を持って、 生き続けていけるでしょうか……


 ***

今年の一字。。
コロナ禍の一年に関連した文字ばかりが浮んできそうですが、、 わたしは、、

   「在」

にしました、 自分にとっての今年の漢字。

去年が「体・體」だったことを思い出すと、 まさに今年を予兆していた漢字で苦笑してしまうのですが、、 たぶん昨年から自分では分っていたんでしょうねぇ、、 身体に起こっていた異変を。。 それで今年は入院・手術。。

「在」 とは、 「土」と「才」から成るそうで、 「地上にとどまっている」ことを表しているのだと。。 この地上で才を重ねていくこと、、 ただ ただ 存在し続けるために努力した一年、でした。

自分という「存在」  、、 ここにいる あなたといる という「実在」 、、 この苦しんでいる世界という「現在」 、、

「在宅」 というのも今年の象徴でした。。


「在」


達郎さんの「蒼氓」の歌詞にもある 「生き続けることの意味」 、、 その重さを心に問い直して。。


「the truth of life」 


これからも ずっと ずっと。。
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