ごじらいく

足跡の先に・・・

ことことこーこ

2018年12月05日 | 日々のつぶやき
阿川佐和子さんの本、「ことことこーこ」を読み終わりました。

介護と仕事をユーモラスに描かれた物語です。
母(琴子)と娘(香子)の介護への葛藤など、私にしたらとても恐ろしいものでした。
もし、両親が認知症にかかったら。と、思うと、こんなユーモラスに生きることが出来るだろうか。と思うのです。

本にも書かれていることなんですが、もし親が呆けたら、一人で抱え込まず、人を巻き込んで、なるべく負担にならないようにしないとなぁ。と、思うんです。
琴子は、能天気でお上品なお母さんなので、話がユーモラスになったんですが、いざ、本当に親が認知症になったら、親子共々やばいことになるのではないか。と、感じます。
ご近所でも、認知症になられた家が何件もありますが、本のようにハッピーエンドでは済まないことになっていました。
しかし、心構えとしての役目をしっかり植え付けられたように思います。

この本の良い所は、最後に認知症になった母親が死ななかったことだと思います。
きっと、死んでいたら目も当てられなかったかも。
上手く感想を言えませんが、人って思ったよりあたたかいということです。
そのあたたかさを自分で今から作り上げていかないんと行けないんだなぁ。と、感じます。

エピローグでは、なんかちょっとやるせない気持ちもしましたが、それもアリかもしれません。
一所懸命に介護を頑張っていた主人公より、お母さんがお嫁さんに付き添われて施設に帰っていきます。
人に任せるって、本当にやるせないことを、ほろりと感じさせるいい本だと思います。



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