天国に旅立った天天

家族は一生懸命に看病しました。
でも、天天の体は変わらず弱っていく一方なんです。
そして、夜中の３時ごろ、小さな呻き声を最後にこの世を去りました。

天天の声を聞いた私は、「また、寝返りを打っているのか。」と、思っていたのです。
朝、起きたら、もう呼吸をしていません。
慌てて両親に、「天天が死んだみたい。」と、つぶやくのです。

じっと天天の亡骸を見ていると、涙が出ます。
私は、「もって月末くらい。」と、思っていたのです。
神様は冷血です。
最後を真夜中にするなんて。

今日と、明日は会社を休むことになっています。
両親は、「天天がその日を選んだのよ。」と、慰めてくれるのです。
今日は悲しみに暮れて、明日葬儀場に持っていきます。
なんか、わからないけど、天天に謝りたい気持ちになりました。
毎日、会社から帰ってくると、玄関まで迎えに来てくれるのです。
最後の最後まで這ってお迎えに来てくれました。
私は天天に何もしてやれないことが、悔やまれてなりません。
「もっと、遊んでやればよかった。」と、思うのです。
今更思っても取り返しのつかないことなんです。

虹の向こうに天天がいます。
「私はここにいるよ。」と、言ってくれていればいいのですが。
私はこれから寂しくて、毎日天天の姿を探すことになります。

私のところに来てくれてありがとう。
今まで楽しかったよ。天天。