ごじらいく

足跡の先に・・・

運ばれていくおばあさん

2020年05月06日 | 日々のつぶやき
救急車のサイレンが聞こえてきました。
「近くで救急車が止まったのかなぁ。」と、思っていたら、なんと、目の前に救急隊員がおばあさんを運んでつれていくのに遭遇しました。
「あのサイレンは、施設の前で止まったのか。」と、救急隊員の背中をまじまじ見ることになります。

噂では、おばあさんは食欲もなく、しかも熱もあったようで、ぐったりしていたそうなんです。
私も居室の掃除でおばあさんを見たのですが、「本当に元気がなかったか。」わからないのです。
一言、「ありがとう。」と、言ってくれたのを「いえいえ。」と、会話したのを思い出します。

救急車で運ばれるのは、やっぱり、それなりに重い病だったのでしょう。
食欲がない。とか、あまり水分を取ってない。とか、あとになってわかることなんです。
年を取ると、やっぱり、そんなにがつがつ食べれないのが普通なんです。
スタッフもみんな若いですから、そんなおばさんの気持ちに気づくわけにもいかないのです。

お昼休み、ランチのとき、「だれだれさんに呼ばれたら可哀そう。」と、言うのです。
だれだれさんとは、もうすでに亡くなった人なんです。
そんな話をしながら食べるご飯は、ひときわおいしかったのかもしれません。
笑い話だといいんですが。
今の時期、施設では、面会が禁止されています。
病院だと、ちょっとは顔を合わすことができるかも。
死んでからでは遅いので、やっぱり、ちゃんと面会させてもらえたらいいのに。と、思ってしまいます。

コメント
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