ごじらいく

足跡の先に・・・

迷い犬

2016年05月16日 | 日々のつぶやき
朝、せっせと速歩をしていると、おじいさんと犬がいました。
犬は、リードを放されてご機嫌に歩いています。
私も速歩をしながら、横目で犬を見たんですけど、そこに車がきました。
おじいさんは、慌てて犬を連れ戻すか、と思ったら、全然身動きしないで、ただ犬を見ているだけなんです。
慌てる私は、犬を抱き上げ、車が通過するのを見送りました。

また、犬を道路に下ろし、「さあ、速歩を頑張るぞ。」と、歩きだしたら、後ろから車のクラクションが聞こえてきます。
よく見ると、犬が車の前で立ち往生しているではありませんか。
おじいさんを見ると、じっと犬を見ていて動きません。
どうしていいのか、わからない私は、慌てて、「天々。」と、自分の犬の名前を呼んで、かがみました。
すると、ご機嫌に私のほうに向かって、犬が走ってきます。
また、犬を抱き上げて、車をやり通しました。
おじいさんに、「この犬、おじいさんの?」と聞くと、「知らん犬や。」と、言います。
一瞬で、かいていた汗が引きました。
「迷い犬だ。」と、警察に連れて行こうと、父に電話をしたら、「一度、家に連れて帰ってきなさい。」と、言うので、犬を抱えて帰ることになりました。
結構、重い犬なんです。

家に帰って、両親に見せると、「飼い主を探しましょう。」ということになって、天々のリードをつけて、犬を拾ったほうへ歩いていきます。
道を通る数人の方に、「この犬を知りませんか。」と、たずねますが、みんな知らない。と言います。
ボーっとたたずむ一人のおじさんにも声をかけたら、「うちの犬だ。」と、言うので、リードを放したら、さっさと犬が工場のほうへ帰っていきます。

ほんと、できるなら、ちゃんと名札をつけてほしい。と、思いました。
もし、天々が迷い犬になったら、私は、おじさんのようにボーっとなんかしてられません。
天々でなくて、本当によかった。と、思うようになりました。


コメント
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