「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「昼顔の残り花」

2014-11-01 01:18:04 | 和歌

 陽だまりの空き地に、昼顔の残り花が可憐に咲いていた。



 半月ほど前になるが、夏の野草が10月半ばになっても咲き残っていたので、思わずカメラに収めた。これ程に青々していたので、まだ元気かもしれないが、霜月になった現在では、細長く変形した葉と蔓だけで頑張っているのだろうか・・・・。

 昼顔は野草ながら、気品のある花を咲かせるので、虚庵居士のお気に入りだ。
思いもよらぬ処に蔓を絡めて、ぽっと花を咲かせるが、朝顔の色濃い花に比べ、ごく淡い控えめな色調が何とも優雅だ。花弁も比較的小ぶりなので、どことなく親しみを感じるのは、虚庵居士だけだろうか。


           夏草の名残りをとどめる陽だまりに

           残り花咲く可憐な昼顔 


           隣には莟も控えていましばし

           咲き続けるや季節を外れて


           淡き色の昼顔の花は恥じらふや

           恋する乙女のかんばせならむか


           いまひと目仄かな色のかんばせを

           昼顔の花に重ねて観まほし