「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「小菊の秋 その4」

2014-11-13 12:17:25 | 和歌

 大きな岩を組み合わせた間に、白小菊が見事に咲いていた。



 「うつろ庵」のごく近くの遊歩道の両側には、岩を組み合わせた庭園風の設えが
2キロほども続き、歩道脇の植栽との調和が優れているので、市民の皆さんには
人気の散歩道だ。そんな遊歩道に白小菊が咲いていた。岩と白小菊のマッチングが絶妙で、思わずカメラに収めた。

 一般的に、小菊の花のサイズは何れも3~5センチほどの小ぶりだが、この白小菊は更に小さく、指の爪ほどしかない。手前に写っているツツジの葉と比べれば、如何に小ぶりな小菊かご理解頂けよう。そんな小菊の花がうち揃って咲く姿に、うっとりと見惚れるばかりであった。小菊が備えている自然の素晴しい能力には、感服だ。


           気が付けば秋の日暮れの早さかな

           歩道にさす陽は何時しか薄れて


           遊歩道の連なる岩ゆ浮き出でて

           白き群花 残照ならむや


           稚けなき白き小菊の群花の

           うち揃い咲く景色に見惚れぬ


           これ程に小ぶりに揃い咲く小菊の

           秘めにし素養におどろかれぬる