「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「アイスプランツ」

2014-11-25 13:18:24 | 和歌

   海岸のカナリー椰子の足元に、アイスプランツが咲いていた。



 「小菊の秋 その8」でご紹介した、磯菊の花をカメラに収めて、海岸のプロムナードの散歩を続けていたら、アイスプランツの花が二つ三つ咲いていた。 細い指の様なアイスプランツの多肉質の葉の間に、秋の陽ざしをうけて咲いたピンクの花は、刷毛の様な細い花びらが透けて、得も言われぬ「華やかさ」に思わず息をのんだ。

 寒さがつのる晩秋のこの時節ゆえ、咲く花の数は自ずと少ないが、けな気に咲く
アイスプランツには、いとおしさも一入だ。磯菊の花と語らい、そしてまた思いもかけずアイスプランツにも出会えて、ご機嫌なお散歩であった。

 余りの美しさに、写真の花の大きさは実物の2~3倍ほどに拡大された ・ ・ ・。
念のためお断りしておく。


           いと太きカナリー椰子の樹の根方に

           アイスプランツけな気に咲くかな  


           多肉質の指かと見紛う葉が支え

           地に這う蔓に君は咲くかな


           晩秋の陽を受け細き花びらの

           あまたの歓喜の声を聞くかも


           はからずも君との出会いに足軽く

           こころは弾みぬ今日のお散歩