陽だまりの空き地に、昼顔の残り花が可憐に咲いていた。
半月ほど前になるが、夏の野草が10月半ばになっても咲き残っていたので、思わずカメラに収めた。これ程に青々していたので、まだ元気かもしれないが、霜月になった現在では、細長く変形した葉と蔓だけで頑張っているのだろうか・・・・。
昼顔は野草ながら、気品のある花を咲かせるので、虚庵居士のお気に入りだ。
思いもよらぬ処に蔓を絡めて、ぽっと花を咲かせるが、朝顔の色濃い花に比べ、ごく淡い控えめな色調が何とも優雅だ。花弁も比較的小ぶりなので、どことなく親しみを感じるのは、虚庵居士だけだろうか。
夏草の名残りをとどめる陽だまりに
残り花咲く可憐な昼顔
隣には莟も控えていましばし
咲き続けるや季節を外れて
淡き色の昼顔の花は恥じらふや
恋する乙女のかんばせならむか
いまひと目仄かな色のかんばせを
昼顔の花に重ねて観まほし