鎌倉での「エネルギーと環境」講座を、四回シリーズで開設した。
鎌倉の会場へは京浜急行とJR横須賀線を乗り継いで、ほぼ一時間を要するが、この乗り継ぎが楽しみの一つであった。
横須賀駅は、米軍横須賀基地と湾を隔て対岸にあるが、海岸は市民の憩うヴェルニー公園になっていて、「バラ苑」には2000株ほどの薔薇が植えられている。急く足を30分ほど寄り道して、数々の薔薇にご挨拶できたので、数回に分けてご紹介する。
左: 宴 (日本種)
右: ローラ (断りなきはフランス種)
対岸の米軍基地を望みつつ
乗り換え急げば赤き薔薇見ゆ
この次は寄り道をして乙女らの
香りを聞なむ薔薇の苑にて
左: トレジャートロープ(英)
右: クリスチャンディオール
公園の名前「ヴェルニー」は、日本近代化の起点ともいえる横須賀製鉄所を対岸に建設したフランス人技師・ヴェルニーの功績を称えて、跡地が望めるこの公園にその名を残したものだ。
対岸の米軍基地と、横須賀駅の奥手には海上自衛隊の基地も併設されているので、「軍港とバラ苑」の対比はまさに「戦争と平和」の象徴でもある。
ヴェルニーのその名をとどめる公園は
製鉄工場の 功績称えて
その跡地 今は米軍基地なれば
花咲く薔薇に平和を祈らむ