君のお母さんの家に雪が降っていた、
お母さんは君のことはなんにも知らなかった、
まだなんにも、どんな眼をして君が
お母さんを見あげるのかも。
昼の日なたをお母さんはよく不安げに歩いたものだ、
まるで君が苦しめ嚇かしてるように。
それでもかよわい両手をあてていた、
君の血行を守ろうとして。
雲の中から太陽を 朝の嵐がとり出すように
お母さんは暗闇の中から 君の運命を取り出したのだ。
君はまだこの地上におらず
しかもすでにどこにでもいた。
____H・カロッサ____
数日前から、喉に違和感がある。
何かが引っ掛かっているような。
気にしないでいようと、
朝から、ビゼーの交響曲第一番のCDを探すが
見当たらない。
諦めて、サルトルを読み始める。
ン、ンンゥ・・・・
やはり、喉に詰まった感じが一日中している。
ン、ンンンッ・・・・
唾液を無理に飲み込んでみる。
ゥン、ゥン・・・・
『存在と無』が、余計に禍因となったのか。
明日は、
Hさんオススメの『平家物語』にしよう。