百草から、また魅惑的な一枚が届く。
『眼の仕事』と題された坂田和實さんの古道具展。
以前から、坂田さんの眼には興味を持っていて、
目白の店も何度か覗いたことはあるが、
今回、
安藤雅信さんの『山が見える』の文章が引っ掛かって。
山の中腹で抵抗している坂田さんの後ろ姿をずうっと見てきた。戦後を引き摺っていた昭和30年代 半ばまでに生まれた我々戦後生まれは、どこかしら支配層を見つけて闘おうとする癖のようなものを持 っている。古道具坂田に影響を受け、並べているモノが似ている若い人たちの感覚の良い店は増えた が、どこか物足りなさを感ずるのはそれ故であろう。
子どものころから、
なぜか古いモノ興味のあった。
山の中腹に建つ祖父母の家は、
日本と西洋のものが入り混じり散在し、
ワクワクドキドキ。
一日中眼を輝かせ、あちこちひっくり返して見て歩いたものだ。
ワタシの古いモノ好きは、当然、今でも続いているわけだが、
昨今の若い人たちの昭和のもの集めには、
懐かしさはあるものの、
安藤さんが言うように、なにか物足りなさを感じる。
まさに、戦後を引きずっていた年代生まれのワタシは、
坂田さんの眼が選んだものを是非、見てみたいのだ。
子どものワタシはそこに何を見、感じていたのだろう。
あの時代の底流にあったものは何だったのだろう。
たぶん、
美しさへのあこがれを確かめたいのだ。
でも、
遠いんだよね~
この前行ってきたばかりだしね~
「 「誰か連れてってぇ~」
しんしんと降っていた柔らかい春の雪はやみ、
今、周りはるるるるっと霞んでいる。
明日から3月だもの。。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます