草の葉

高山村にある、緑に包まれたギャラリー

 中之条ビエンナーレ2011 第2段 六合礼讃

2011-09-07 21:15:40 | おでかけ



あまりの天気の良さに、
思わず出かけたくなって、ビエンナーレ。
一番遠くの開催地、六合村目指して、
朝早くに家を出る。

沢渡あたりから、暮坂峠付近まで、
車一台見ることなく、
気持ちの良い山道を
せせらぎの音をお供にひとりドライブ。

野反湖にほど近い一番奥のねどふみの里から。
茅葺の家屋に展示されている作品は、そこそこに。
熊注意の看板を見ながら、
車が通れない、もっと奥まで2kmくらい歩きかけたが、
道はだんだん細くなり熊笹が生い茂り、ぞぞっと。
ホントに、クマが出てきそうで、引き返す。
草履や籠、豆類やシイタケを置いた売店の店番のお婆さん。
そこで生まれ、そこで生きてきた87歳の昔話。
そこいらは、田んぼがなく、
稲は作れず、あわやヒエが主食だったそうで、
冬の間の仕事はねどふみ。
草を刈り、編んでムシロや雪靴を。
荷物を運ぶために馬を飼い、馬糞は肥料に。
全ては自給自足。

厳しい風土にあって、
身の回りにあるもので、
自分の生をつないできた。

逞しさこそ美しさかな。

日のあたる縁側で、
遠くを慈しむような眼差しの柔和さは、
なんとも言い難い。


そのあと、
下って、赤岩集落へ。
ウ~ぐぐっとくる~
古い歴史的建造物を擁したまわりの風景は、
ワタシの琴線に触れる。
びりびり。
田畑を見下ろす高台に、何時間も座っていたい気持ちが山々なれど、
まだまだあるので、先を急ぐ。
そして、
暮坂付近、沢渡エリアで、
本日のビエンナーレ観覧終了。







          ::::





中之条ビエンナーレは、
その場所があってこその作品群。
それに加えて、
受付が地元の住民だというのがいい。
廃校になった小学校の話、地域の慣習、
行く先々でのコトやモノ、
そして、人との出会い込みの作品であって、
そこに、
美術館では観ることのできない面白さ、楽しさがある。



   



       このたび、
       ワタシ、いっぺんに、六合ファンになりました。。


       そういえば、京塚温泉辺りで、お婆さんの話に出てきたばかりのカモシカに出合った。
      (ちなみに、昨夕の散歩のとき、ウチの近くでは、ハクビシン?の2匹連れに)