日本百名山 49、立山(3015m)
下は室堂から立山への一般的な登山ルート図です。
「・・・かずかずの古い由緒を持つ立山も、現在では一変して近代的な観光地になりつつある。
ケーブルカーが通じ、新しい自動車道が開かれ、旅舎があちこちに建って、もはや人々は労せずして都会の服装のまま、高山の気に接しられるようになった。・・・
お山まいりの立山は消え、登山の対象としての立山も消え、
一途に繁華な山上遊園地化に進んでいる風にみえる。
立山は、私がその頂を一番多く踏んだ山の一つである。
中でも頂上の雄山神社の社務所に泊めて貰って、早暁、日の出を拝した時の印象は忘れられない。
四方の山々が雲海の上に眼ざめるように浮かび上がってくるのを眺めながら、
やはり立山は天下の名峰であることを疑わなかった。」
(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用)
筆者は、登山家らしく、山が都会の「山上遊園地化」してゆくことを、嘆いておられるようです。
私も、以前書いたように、
那須岳の頂上にやっと辿りついたとき、ハイヒールを履いて騒いでいる女性達に出会い、「山上遊園地化」を嘆いたことがあります。
麓まで近代的な交通機関で行くのはいいとして、
山頂は自然のままに保存して欲しいものですが・・・。
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