日本百名山 56 常念岳(2857m)
「松本から大町に向かって安曇野を走る電車の窓から、
もしそれが冬であれば、前山(前常念岳?)を越えてピカリと光る真白いピラミッドが見える。
私はそこを通るごとに、いつもその美しい峰から目を離さない。
そして今年こそは登ろうと決心を新たにするのが常である。」
と、文章は結ばれている。
設定: カメラ:PRO、レンズ:35mm、風景:雪の季節、高さ強調1.5倍。
「・・・六十年も前にウエストンが云っている。
『松本付近から仰ぐすべての峰の中で、
常念岳の優雅な三角形ほど、見るものに印象を与えるものはない』と。
ウエストンもやはりその美しい金字塔に惹かれて登ったのだろう。
彼がその頂上に立ったのは明治二十七年(1894)の夏だった。」
黄色のインクが不足していたので、今日はモノクロで表現しました。
「金字塔と呼ばれるにふさわしい山はわが国に幾つも数えられるが、
その最も代表的な一つとして常念岳があげられよう。
ウエストンはその頂上に小さなケルン(天然には生じない、人によって組み立てられた積み石)を見つけた。
彼より以前にもう熊やカモシカを追う漁師たちが登っていたのである。・・・」
(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用)
本沢の「三段」から山道に入ると、直ぐ急な山道になります。等高線間隔も密です。
2.5万分一の地形図で辿ると、蛇行の数は60ぐらいありました。実際はもっと多いはずです。
したがって歩行距離は3Kmではなく、その数倍はあるはずです。
そのようにして、うねうねと登る、直線状の急な坂道です。
前常念岳への道は崖や鎖場はないが、きびしいようですね。
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