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新宿御苑散策

2014-04-07 | 散策

新宿御苑散策

 

いい天気なので、久し振りに新宿御苑へサクラ見物に出かけました。


土曜日のためか、新宿門は入場規制を行うほどの人出で大混雑、私は足を伸ばして大木戸門から入りました。
殆ど平日と変わらないぐらいの静かな人出でした。

散策した道のりは下の地図赤線です。行程約10Km.

 

今日は、公園の一番外側を周回しました。
そのためか、ちらほらしか人に会いませんでした。大変静かにサクラ見物ができました。

 

 

先ずは、玉藻池

  

そこの説明板によると、

内藤下屋敷庭園の池だそうです。
池の形や中の島は当時のままだそうです。

写真でもわかるとおり、大変静かでした。

 

そして、スズカケ並木のある、フランス式整形庭園に出ました。

  

しばらく、そこのベンチに腰かけて、日向ぼっこを楽しみました。殆ど人影はなし。

 

その隣の林には、自然のまま生育させたスズカケの巨木がありました。
  

そこの説明板によると、

「・・・枝をきらないで自由にのびのびと育っています。
そのため、普通ではなかなか見られないような自然の樹形が観察できます。

ところが、フラン式整形庭園のスズカケ並木を見てください。
樹齢はほぼ同じにもかかわらず、樹高は低く、幹まわりも小さいことがわかります。
枝もあまり張っていません。

これは、定期的に枝をきっているためです。

都内でよく見かける街路樹も、枝がじゃまにならないよう枝をきっているため、
本来の樹形とはちがった形になっています。」


自由気ままに生育させると、こんなに立派な木になるのですね。
人間のエゴで、公園や道路際の並木にされているのは、可哀そう過ぎます。

 

しばらく行くと、奇妙な橋が架かっていました。

明治38年(1905)にフランス人が組み立てたものだそうです。

説明板によると、「日本初の擬木(ぎぼく)の橋」だそうです。

   

 
また、途中に「ヒートアイランド現象」の説明板がありました。

その説明板を紹介すると、

「都市では、アスファルト、コンクリートなどが太陽で熱せられたり、
ビルの冷暖房や工場からの人工的な熱が大量に放出されるため、
郊外に比べると常に気温が高くなっています。

建物が建ったり道路が出来たりして、自然の地面や緑やが少なくなったことも、
気温の上昇をより大きくしています。

等温線を描くと都市部が熱い島のようになるので、これをヒートアイランドと呼んでいます。

最近都内の桜が早く開花するのも、ヒートアイランドが一因と云われています。・・・」


公園の外周を歩いていると、大きな木が茂っているのに気付きます。

スダジイ、マテバシイ、シラカシなどの常緑広葉樹です。

昔は御苑の外へい建物が出来ると、それを嫌って、その辺りに木を植えて目隠ししたそうです。

 

ここにも、多くの樹や花が咲いていました。

その、2,3を紹介すると、
 (ヒサカキ=姫榊…神に備えるやや小さい葉の榊) 

  (イイギリ・・・ナンテンギリともいう。秋にはオレンジ色の実がブドウのように実ります。)

 (オドリコソウ=踊り子草・・・花の形が笠をかぶった踊り子に似ていることから)

  (だいこんの花)

 

 そうして、その中に、非常に奇妙なこぶ状の木の根っこが生えていました。

  

初めて見る光景です。
説明板によると、クラウショウ と云うのだそうです。

「秋になると枝が鳥の羽のように落葉することから、落羽松と云います。
北米原産のスギ科の落葉針葉樹で、湿地や沼地に生育するためヌマスギとも呼ばれています。・・・

地面にごつごつしたタケノコのように並んでいるのは、気根といってクラウショウの根から出ているるものです。 
地上や水面上に出て、酸素を取り入れる働きがあります。

ここのクラウショウは明治時代に植えられたもので、樹齢100年を超える大木です。

日本国内でこれほど古く、また気根の美しく発達したラクウショウは大変珍しく、
価値の高いものと云えるでしょう。」 


面白いものをみせてもらいました。もっと調べてみましょう。

 

そして、新宿門から出ました。

まだ、沢山の入場者で混雑していました。
今日は、出口は別になっていました。

 

腹は空いたが、家で一杯やろうと思い、いつもの道を急いで帰りました。

 いい一日でした。