地図を楽しむ

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日本百名山 41、草津白根山(2162m)

2014-03-27 | 日本百名山

日本百名山 41、草津白根山(2162m)


「白根と名のつく山は、南アルプスの白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)のほか、日光白根と草津白根がある。・・・

(その中の一つ、この草津白根山は) 志賀高原から渋峠を越えて草津に出る途中、芳ケ平あたりで、眼の前にこの山を大きく見あげる。・・・」

天保の頃の儒者・安積艮斉(あさかごんさい)の『白根山に登るの記』によると、、
「(池を環ル)諸峰皆硫気ノタメニ薫蒸スル所トナリ、或ハ黒ク或ハ赭ク、骨立無皮、絶エテ草木ヲ生ゼズ、・・・」
とあり、

特に「この骨立無皮と云う形容が面白い。
全山焼けただれて、骨だけになり、皮膚の肉が無くなったという意味だろう。」
とあります。

同感です。
私も3回ほど草津から登りましたが、芳ケ平の横の断崖絶壁はスゴイ!

今でも、黄色い硫黄の煙がもうもうと立ちのぼり、その匂いは、もう生きて帰れないのではと思うほどでした。
現在でも、噴火警戒のため、(湯釜の)火口から500m以内の立ち入りは禁止されているようです。

「本白根山の頂上は匐松(ハイマツ)やコケモモの生茂っている高山帯で、まず何より、そこから見下ろした六里ヶ原の大観におどろく。
眼の届く果てまで、大原野がさまざまの屈曲をみせて伸び拡がっている。
そしてその向こうに、浅間山が帝王のようにそびえている。

ここの頂上も大きな火口をもっているが、とっくの昔活動を止めて、灌木や岩石に覆われている。・・・
それは自然の円形劇場のさまを呈している。」

(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用) 

 

今は、高山植物のコマクサが珍重され、保護されています。

 

 

ここでは、渋峠から白根山の方角を見たカシバーを掲示します。


設定: 対地高度500m、カメラ:STD、レンズ:28mm、風景:草つきの岩、仰角:-10度、高さ強調1.5倍。

 

地図は以前登ったコース図を掲示しました。