地図を楽しむ

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日本百名山 7、十勝岳(2077m)

2013-07-07 | 日本百名山

日本百名山 7、十勝岳(2077m)

 

「今日、盛んに噴煙を上げているのは、・・・新噴火口と呼ばれるものである。
それは大正15年(1926)5月24日、突如爆発したものであって、火口壁崩壊による岩屑は噴火物と一緒になって西方の斜面に流れた。
積雪を溶かして泥流となり、その長さ28Kmに及んで、おびただしい田畑や人家を埋め、死者144名を出すという大被害であった。」

そのことが、三浦綾子著 『泥流地帯』 にも書かれている。

その、火砕流の上を、現在の登山観光バスは走っていますが、

昭和37年(1962)には、またも大爆発が起こっています。
ここは活火山地帯で、要注意ですね。

 

さて、筆者たちのルートを辿ってみると、

 

「岩のゴロゴロした泥流の登り道はちょっと辛いが、
噴火口の縁に立った時の眺めは素晴らしい。・・・

その噴火口のかたわらから右手の尾根へ登ると前十勝岳の上に出る。
そこから広い尾根が十勝岳の方へ伸びている。
尾根と云っても高原のようにのびやかである。

頂上に近づいてしばらく急な坂が続くが、やがて大きな岩のある絶頂に到着する。
大雪山の旭岳、トムラウシにつぐ北海道第三の高峰である。・・・」

そして、頂上付近の(当時の)様子は、
「火口壁の残骸のボロボロの岩尾根や、
一木一草もない黒ずんだ砂礫のザクザクした斜面や、
噴火の猛威のあとがまだなまなましく残っている。」
(新潮社刊、深田久弥著『日本百名山』より引用) 

 

今も、同じなのでしょうか?

一度、登ってみたいが、私には無理かな?