さいたま市には、身体障害者向けに外出時移動用の、リフト付自動車の貸し出しの制度があります。うまいリンク先が見つからないので、詳しくは各区役所の支援課へ問い合わせてください。市内にあるレンタカー会社の4つの営業所から、レンタカーと似たような方法で借りれるのですが、車両だけの貸し出しのため、その運転手をすることがたまにあります。
活動が大宮なので、大宮の担当営業所、日産レンタカーの大宮駅東口店からリフト車を借ります。先日もリフト車を借りたのですが、車両が新しいNV350キャラバンもLVチェアキャブhttp://lv.nissan.co.jp/LVCAR/NV350CARAVAN/LIFTER/に変わっていました。夏前までは、先代のE25型キャラバンのチェアキャブだったので、夏頃から車両が入れ換えになったようです。
このNV350キャラバンですが、E25型キャラバンとリフトは同じなのですが、ベースの車両自体のモデルチェンジにより、残念ながらだいぶ運転しにくくなりました…。E25型キャラバンがとても運転しやすかったので、なおのこと感じてしまいます。
レンタカーゆえにガソリン車仕様なのですが、エンジンは変わっていないものの、ATと合わせて?燃費改善の改良がされたのか、ハイエースに対しての利点だった低速時のトルク感が無くなってしまいました…。車体は一回り大きくなっているとはいえ、車重は同程度と思うのですが。電動車いすの人を含む8人乗りで走りましたが、平地でも加速時はしんどい感じになりました…。
ホイルベースが20cm伸びたことは、座席のあまり関係ないリフト車では何もメリットは無いのですが、運転者としては、これまでよりさらにひとサイズ大きい車を運転している意識でいないと、内輪差や回転半径の感覚が合わなく擦ってしまいそうです。これは慣れですかね…。
加えて、サイドミラーが小さくなり、後輪からルーフまで入らなくなりました。さらに、小さいミラーに広い範囲を映そうとしている感じで、これまでと比べるとやや広角な印象で、ミラーに写っている像が小さくなりました…。
これらを補足するはずのバックモニターも、リフトを降ろす範囲を確認するぐらいにしか使えない、画角の狭いものに変わり、なおかつその映像が、小さくメーターコンソール内に表示されるという仕様です。メーターコンソール内では、ハンドルの操作によってほとんど見えないので、ほとんど役に立ちません…。
それ以外でも、運転席の足元の前後スペースはハイエースに比べて元々狭く、私の27cmの足がペダル以外で置く場所が無いぐらいだったのですが、さらに、そこに足踏み式のパーキングブレーキが入ってきて、とても窮屈なレイアウトです…。シートの使い勝手をとったことで、運転時の足元の方が犠牲になるのは困ります。
ちょっとでも運転すると誰でも気が付くレベルなので、販売上の燃費や装備のスペックと原価を重視して、運転のしやすさというか安全性の確率を上げることの手を抜いたとしか思えません…。スペック上に「自動ブレーキ」を並べたところで、メーカー全体として、車づくりのスタンスが安全側とは思えなくなりました…。