くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

災害状況のイメージ

2021-10-04 | 本,TV,歌,人物など

台風16号(MINDULLE)は、関東の東側で、離れた海上を通過してくれたので、大きな影響は無かった?ですが、数日前予想より勢力は強く衰えなかったので、西側だったら怖かった台風でした…。だからという訳ではないのですが…。

「地域と都市の防災」目黒公郎さん・村尾修さん著 放送大学教育振興会、です。知り合いの方が紹介していたので読んでみましたが、とてもイイです。放送大学の教材なので、専門的になりすぎず、分かりやすく書かれているのも良いです。建築物の免震構造や制振構造の章は、和田章さんが書かれてますね。今年度は開講されてないようなので、新品自体は在庫少なくなっている?のですかね。次の後継講義に代わるのでしょうか。

「適切な防災対策を講じていくうえで不可欠な…発災からの時間経過の中で自分の周辺で起こる災害状況を具体的にイメージできる能力…の重要性」と、その「能力の向上のための…災害イメージトレーニング法」は、理解してイメージ能力を高める必要性を強く感じます。今この瞬間に強い地震が起こったら、そのあとどうなっていって、どうしていくことができるのだろうか…、を常にイメージできるように、ですかね。特に、これから地域や都市を動かしていく若い方々に。

「兵庫県南部地震から学ぶこと」の、兵庫県の死者調査データは興味深く、建物の倒壊だけでなく、延焼火災においても「自主消化が…うまくいかなかった」五つの理由のうち、四つは「家がいっぱい壊れた。」ことによると書かれています。集まって密集して生活を営む以上、あらためて、建築物や土木構造物が致命的な倒壊に至らないようにすることと、燃え広がりにくくすることの必要性を理解します。

でも一番気になるのは、「21世紀の都市防災」にサラッと触れられてる各項目で、これが将来でなく今現在の話しになっているのかな、と。「新興感染症」に関しては思いっきりリアルになりましたし、大規模テロや内外戦に遭遇した場合とか、都市インフラ(特に電気やインターネット)が全く使えなくなった場合とか、ある種ガラパゴスなこの国の都市に暮らしていて、イメージできるようになれますかね…。

「地域と都市の防災」_東京大学BiblioPlaza
https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/C_00189.html

くらしデザインスタジオ@考(^^;)へ
https://kurade.net/