先週、バリアフリー関係で少し調べものをしていたら、国土交通省から、鉄道のバリアフリー設備に係る費用負担の検討会の中間とりまとめ、が公表されているのを知りました。「利用者ニーズの高度化に対応した鉄道のバリアフリー化に係る費用負担のあり方について検討会にて中間とりまとめを行いました!」にあります。報告書前半の文章部分は斜め読みですが、後半のデータ部分、高齢者や障害者の状況・バリアフリー設備の整備状況・国の財政状況など、なかなか面白いです。
国の交通政策における計画目標を達成できるので、もう公的な財政支援は辞めたい?ということを、今後の事業費見込みや国の財政状況などを持ち出して、必死にストーリーを組もうとしている?感がアリアリと伝わってきます…。このストーリー作りにかけてる予算だけで、1駅くらいのホームドアは付られるのでは…という換算は、してはいけないですね…。
ホームドアの新設は、あと5年くらいで予定駅は済んでしまうようです。その後はエレベーターやホームドアなどの維持と、20年ごと?の更新が中心で、約600億円/年と見込まれています。600億円/年あると、1,500駅くらいに弱者対応専門の駅員さんを2人ずつ配置できるくらいでは…という換算も、してはいけないですね…。
と言ってるところで、今週、JR東日本から、ホームドアの整備対象駅の拡大が発表されました。「東京圏におけるホームドアの整備促進について」にあります。費用負担に逃げ腰な?国を見越して、このタイミングで、整備費が軽減される"スマートホームドア"にするので、引き続き2032年まで一緒に整備していきましょう…という感じにみえますが、どうなんですかね…。