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遺骨収容ため硫黄島の滑走路移設

2013年08月23日 | 社会

安倍晋三首相は8月22日、太平洋戦争の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)の遺骨収容のため、同島にある自衛隊の滑走路を移設する意向を表明した。

滑走路下に地下壕とみられる空洞が見つかっており、施設を移し、遺骨の収容を進める。

2014年度予算の概算要求で、滑走路移設に向けた調査費を計上する。

超党派でつくる議員連盟「硫黄島問題懇話会」の逢沢会長と、幹事長の新藤総務相が8月22日、首相官邸を訪ね、滑走路移設の決断を要請。

これに対し、首相は「移設は必要だ。ぜひ計画に入ろう」と応じた。

硫黄島の戦没者は約2万1900人に上るが、遺骨の約半数が今も見つかっていない。

滑走路下に多くの遺骨が埋まっている可能性が指摘され、政府は2012年度から地中探査レーダーを使って滑走路下を調査。

地下壕とみられる空洞が確認されている。

移設先は、現在の滑走路北側の土地が有力。

移設先周辺の調査や環境アセスメントも必要となるため、実現までに10年程度かかる見通しだ。

首相は今年4月に硫黄島の遺骨収容の作業を視察し、「帰還事業を進めるため、官邸がリーダーシップをとっていきたい」と述べていた。


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