総務省が、契約する通信会社を変えても電話番号をそのまま使うことができる「番号持ち運び制度」を固定電話にも全面適用する方針を固めたことが11月24日、分かった。
同省の有識者委員会が2016年度内にまとめる報告書に方向性を盛り込む予定。
インターネットを使う高品質のIP電話を含め、2020年をめどに実現したい考えだ。
番号持ち運びは、2006年に携帯電話に導入された制度。
番号を変更せずに別の携帯会社に契約を切り替えられるため、会社間の競争が活発になった。
固定電話でも競争を促す。
固定電話は現在、NTTの加入電話から他事業者に移る場合は番号を持ち運べるが、逆はできない「片方向」になっている。
IP電話については、一部の例外を除き、NTTを含めて他事業者に契約変更した場合は元の番号を使えなくなる。
総務省によると、持ち運びできない電話番号が全体に占める割合は、料金が割安なIP電話の普及に伴って拡大しており、今年3月末時点では14.6%だった。
番号持ち運び制度を全面導入して利用者の利便性を高める。
ただ全面導入には、電話番号を管理するNTTのデータペースを他の通信会と共有することなどを検討する必要があり、今後、通信会社間で費用負担の在り方などを詰める。
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