厚生労働省は3月26日、医療従事者に対する米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、国際的な基準で重いアレルギー反応のアナフィラキシーを発症したと判断されるのは3月21日までに接種した約58万回のうち47件だったと明らかにした。
頻度は100万回当たり81件。
いずれも回復しており、同日開かれた専門部会は「現時点で安全性に重大な懸念はない」と結論付けた。
同省研究班による健康調査では、2回目を接種した約4千人を分析。
37・5度以上の発熱が35・6%(1回目3・3%)、だるさが67・3%(同23・2%)、頭痛が49%(同21・2%)と1回目より大幅に増えた。
熱は3日後には下がった。
接種した部位の痛みは9割が訴えた。
副反応は、若い人ほど頻度が高く、男性より女性が多い傾向にあった。
また、26歳女性が接種の4日後に小脳出血とくも膜下出血で死亡していたことが判前からあったとみられる血の塊が見つかった。
血管のこぶが接種後に偶然破れた可能性もあるとみて、厚労省は引き続き情報を集める。
3月12日の前回の専門部会で厚労省が発表したデータでは、アナフィラキシーの頻度は100万回当たり65件だった。
今回発表した頻度について厚労省は「接種対象などさまざまな違いがあるため、海外の頻度と単純に比べられない」としている。
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