世界遺産の厳島神社が進めていた約70年ぶりとなる大鳥居の大規模修復工事は12月18日、完了した。
宮島を象徴する文化財の傷みを直す約3年半の作業が終わった。
大鳥居の前では同日、工事終了を祝う神事が開かれた。
大鳥居は1875年に再建された9代目で、木造では日本最大級となる高さ約16・6メートル。
国の重要文化財に指定されている。
宮島は島全体が「神の島」とされ、人が住み始めたのは鎌倉時代以降とされている。
それまで神社への参拝は海路が主流だったことから、本殿の約200メートル沖に立つ大鳥居が入りロの役割を果たしたという。
修復工事は2019年6月に始まり、海水やシロアリの被害で劣化が進んだ主柱をステンレス製のバンドなどで補強し、耐久性のある化学顔料などを使って朱色を塗り直した。
工事期間中は大鳥居全体を防護ネットで覆って工事を進めた。
12月18日は、神社へ通じる宮島表参道商店街が買い物をした人向けに記念の杓子や紅白餅を用意した。
平清盛も喜んでいることだろう。
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