台風接近による臨時休業とのことで予約が流れたのが昨年のこと
それ以来、お邪魔する機会を失っていた『マチュリテ』でありますが…
先日こちらでドラマのロケをやっていたことを友人に話したところ、去年のことを思い出したようでリベンジすることになったのであります
18:30に待ち合わせお邪魔したタイミングでは先客はおらず、寂しい雰囲気での食事になるのかと心配していたのですが…
19:00をを過ぎた頃には客席の7割ほどは埋まったことで、ほど良いディスタンスを保ちながらも賑わいも感じられるようになりました
アラカルトでもいただけるようではありますが、それはコースに含まれるお料理から選ぶこととなるようで…
選択肢に変わりがないのであればと、2種用意されたものからリーズナブルにいただけるものを選びます
最初のひと皿は「アミューズ 3種類の盛り合わせ」
指先でちょいと摘んでいただける可愛さだけでなく、サクッと焼けたシュー生地逃れる歯ざわりや、焼きパルメザンをグラスの口に付けたマッシュルームのスープなどおいしくいただくことができました
ふた皿目は「ツブ貝のガーリック、パセリ風味」
歯ごたえが良いツブ貝が上品なパセリ風味のソースで和えられていまして…
ほのかなにんにくの香りが食欲を掻き立ててくれるような一品でありました
3皿目にいただくのは、2品用意されたお料理からチョイスした「ブリの軽いスモークと蕪のムース ブロッコリーのソース」
薄切りにされたブリが敷かれているのであろうとの想像を裏切る厚切りのブリ
その歯ざわりにはスモークの香りが加わることで一層のおいしさでありますし、滑らかな舌ざわりがおいしい蕪のムースとの相性が良いものでありました
メインとなる4皿目はお肉料理やお魚料理と4種用意されたものから「真鯛のポワレ トピナンブールのエクラゼと海老のソース」をチョイス
淡白で上品な味わいが特徴の真鯛にどうして香りが強いアメリケーヌソースを合わせたのかと尋ねたくなるところではありますが、これもシェフの創造性や感性が為す技なのでありましょう
カリッと焼かれた真鯛の皮、そして厚切りであるが故のふっくらとした舌ざわりの真鯛とムチっとした海老の歯ごたえのコントラストを楽しませていただきました
デザートとして提供されたのは「柑橘のコンポジション みかんのマリネ 青柚子のグラニテと穂紫蘇のムース」
酸味を感じるみかんとグラニテの甘みが上手く絡み合った一品でありまして…
良い口直しとなりました
そしてビスコッティとともに提供された紅茶
かなり硬めに焼き上げられたビスコッティではありますが、お口の中で解けたときの甘みがおいしくて…
そんな味わいとの相性を考えられているのか、ちょっと苦味を感じる紅茶もおいしくいただけました
残念に思えたのがサービスでありまして…
メニューの説明は丁寧にやってくださるのですが、お料理の特徴や味わいなどを伝えてくれることはなく、その口調も台詞を読み上げることに一生懸命であったことで只々苦痛なものでありました
【maturité】
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