近研ブログ

國學院大學近代日本文学研究会のブログです。
会の様子や文学的な話題をお届けします。

おつかれさまでした!

2007-08-26 23:48:17 | Weblog
西山です。
昨日は勉強会お疲れ様でした。

メールでご指摘受けた点に関して、以下で述べさせていただきます。

1.作品自体の先行論や、作家論は今まで読んでいたのですが、これからは「花筐」と同じく手紙で終わる小説の論文、同時代の叙述の方法を述べた論文も読んでいこうと思います。

2.時代背景への理解不足は、今回の発表をして特に痛切に感じた点でした。昭和10年頃の都心部から離れた地での学生生活がどのようなものなのかを、もっと調べていきます。

3.作品内に出てくる語句は、現代のイメージで捉えてしまっているものが多かったので、特に意識していなかった単語(湯灌など)についても、細かく見て行こうと思います。

よい論文が書ける様、精一杯努力していきますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

『知られぬ日本の面影』について

2007-08-26 20:50:50 | Weblog
第二回の勉強会、お疲れさまでした。以下先輩からのメールの返答を書いていきます。

1,先行論を集めていく時点で、他作品の論文も読みましたが、自分の論旨と一致するかについては、あまり一致しなかったように思います。

2,これは正直言って余りやってこなかったように思います。ただ、ハーンが日本にやってきた明治中期の日本については、大雑把ながら調べています。

3,辞書的な意味で難しい語句はありませんでしたが、例えば当時の出雲大社についてはどうだったのかについてはまだまだ良く分かっていない部分が多いように思います。

織田作之助「四月馬鹿」

2007-08-26 20:03:59 | Weblog
 第2回勉強会お疲れ様でした。「四月馬鹿」担当者です。

 指摘された点についての考えを以下にまとめます。

 1,同じ作家の他作品の論文については、〈虚構〉をキーワードに色々読んではきましたが、もう少し織田作が書く人間描写について書かれた論文にも手を広げていきます。

 2,作品発表時の時代背景への理解は、正直理解不足でした。〈追悼〉の意味や〈虚構〉の崩壊、真実の吐露など戦後に絡めた視点からの分析も検討する必要があり、資料集めからもう一度始めて、分析を深めていきます。当時の人にとっての「四月馬鹿」という作品のイメージを捉えて、そこに今の自分の「四月馬鹿」への読みを足し合わせていけたらいいと思います。

 3,作品中に出てくる語句への理解も言われ続けている点ではありますが、まだ不足しています。大阪という土地への理解がまだ足りず。さらに今回は〈エープリルフール〉の語源に対する問題も提出されました。色々な本を読んで、少しでも大阪という土地への理解を深められたらと思います。その得た知識から、〈汚さ〉が持つ独特のイメージを掴んでいき、〈武田さん〉像を掘り下げていきたいです。

 提出されている問題をクリアし、少しでも読む人に興味を持ってもらえるよな論文にしたいと思います。

 これからもご指導よろしくお願いします。

鴎について

2007-08-26 18:37:46 | Weblog
こんにちは、坂崎です。第二回目の勉強会、お疲れ様でした。

今回の勉強会では、作家自身に関わること、また作品が執筆された当時の時代背景についての調べがついていない、あるいはそれが伝わってこないというような指摘が全体にわたってされていたと思います。 
 僕が研究している「鴎」に関して言えば、当時日中戦争と言論統制、検閲などが本格化し始めていたことが挙げられ、それらに関連づけて作品を論じている先行論もありました。作家自身についていえば、当時新進作家としてだんだんと活躍し始めていたものの、あえて小説の中で主人公に自身を投影させ、卑下し、芸術家として生きてゆく決意を述べたものを書いていました。「鴎」の大枠には、当時の時代背景がもちろんあったと思います。また他作品の中の一つとして、「鴎」は成立していると考えられます。 
 僕のこれからの課題としてはとにかく本文をもういちどよく読んで読みもらしのないようにし、論旨に一貫性を持たせることが先決です。そのためには、作者が当時戦争をどう考えていたのかがわかる資料をよく読み、使えればそれを使い、本文と結び付けていきます。それでは、よろしくお願いします。

芥川龍之介「偸盗」

2007-08-26 17:05:41 | Weblog
第二回勉強会お疲れさまでした。「偸盗」発表者です。
自分の発表には何を論じたいのかということが明確にならず、さらに、論じるために必要な資料というものが足りていませんでした。
特に語句の意味、資料で取り上げた芥川の「イゴイズム」の意味が本当に自分のなかで理解しきれていたのか。作者の失恋と恋愛の影響を論じるのなら、作者の他の作品にもその影響は見られるのだから、作家論と他作品の論文をもっと読んでくる必要を感じました。
物語の発端だと考えている沙金の考察を徹底すること、他作品の先行論を読んで生かし、そして自分の論旨をしっかりさせ、一本筋を通してきます。
それでは、頑張ります。「偸盗」発表者でした。