新入生の皆様へ

入学して数日が過ぎたと思いますが、様々な説明会や新たな友人作りと、目まぐるしい日々の変化の対応に精一杯なのではないかと思います。

そのような中で本日からサークル、部活、研究会などの勧誘が始まりました。

充実した大学生活を送りたいと、種々の勧誘にキラキラした眩しい眼を見せる新入生。
節操の無い勧誘にウンザリした表情を見せる新入生。
まさに十人十色とはこのことだなと感じながらも、慎ましくではありますが私たちも勧誘に精を出した次第です。

新入生に声をかけた際、「私に関わらないで下さい」と言われた時には心が折れそうになりましたが、それなりに興味を持って下さった新入生もいましたので、何とか心折らずに無事一日目の勧誘を終えました。

一日目の勧誘を終え、新入生が話した感想として多かったのが、「ちょっと私には難しそう」「現代作家の小説しか読んだことがないので・・・（私には無理そう）」「敷居が高そう」というものでした。

確かにそのような不安を感じることは当然だと思います。

しかし、特別難しい要求をすることなどありませんし、初めて近代文学に触れる新入生にも毎年先輩方が優しく指導して下さいます。

また、そもそも文学に決まった答えなどありませんので、読書会の際は自分の感性の赴くまま感想や疑問を呈して頂いて結構ですし、ひとりひとりの異なる感性が、それぞれの感受性を養うキッカケになり、成長していけるはずです。

堅苦しい文章を書いておいて何なのですが、新入生と共に４月２５日に芥川龍之介の「蜘蛛の糸」という作品で、読書会を楽しくアットホームに行おうと思っていますので、あまり難しいことを考えずに気楽に参加してみて下さい。

「蜘蛛の糸」のテキストは用意してありますので持ち物も特にありません。
若木タワーの1017号室で6時から始めますが、遅れて参加されても構いませんし、ちょっと覗いてみて読書会の雰囲気を味わうだけでも大丈夫です。

重ね重ねですが、是非とも参加願います。