近研ブログ

國學院大學近代日本文学研究会のブログです。
会の様子や文学的な話題をお届けします。

9/26 夏目漱石 「文鳥」

2011-09-27 21:57:20 | Weblog
はじめまして、近研一年の穴井と申します。

今回よりブログを更新する一員となりました。

よろしくお願いいたします。



今回の例会は「文鳥」の読書会で、先日藤野さんがアップされたように、様々な意見が出ていたのですが、自分は上手く考えを言葉に出来ず歯痒い思いをしました。


まだまだ未熟な面しかありませんが、歴史ある研究会の一員として恥の無いよう鋭意努力していきたいです。

夏目漱石 「文鳥」

2011-09-27 16:06:25 | Weblog
9月26日に夏目漱石「文鳥」の読書会を行いました。


後期一回目の例会でもあり、幹事である私が司会を務めさせていただきました。
先行論を参考に様々な意見をがでました。
文鳥から昔の女の想起、自分と文鳥の接し方、文鳥からみるジェンダー、書斎・縁側・庭という空間の境界、九章の自分と三重吉の手紙について、この小説をどのようにとらえるか、などなど多くの意見が出ました。

今回の読書会では最後に、岡崎先生から、本文を丁寧に何度も読み、作品の重要言葉が浮き出てくること、それを読み落とすことなく小説を読み解くというお言葉をいただきました。


次回の例会では、高瀬舟の発表を行います。



三年 藤野

勉強会を終えて

2011-09-26 22:31:13 | Weblog
記事の投稿が遅くて申し訳ありません。
先日行った梶井基次郎「檸檬」の勉強会について述べさせていただきます。



まず、私は中島国彦の論文「梶井基次郎『檸檬』」(「国文学解釈と教材の研究」1974・6)を担当したのですが、批評が中島氏の論の補完になっていて、相対的に、客観的に論をとらえられていないというご指摘をいただきました。

論を理解することを意識するあまり中島氏の論に引き込まれただ同調するだけになっていて、論文中の主観を論拠としている箇所に疑いを持つことができていなかったことに気づかされました。
論者のもつ評価の軸を見直し、自分のもつ評価の軸がどこにあるのかと比較しながら慎重に読んでいくことが重要だと教えていただきました。


全体の感想としては、いままで先行論文を読む際に自分がいかに細かい表面上のことばかりに気を取られ、論文の主旨や時代による論じられ方の傾向、発展に目を向けられていなかったかを痛感いたしました。

時代が進むにつれ多様になっていく作品の研究方法や論じられ方を流れに沿って確認しつつ、現在に至るまでの過程を丁寧に見ていく大切さを身をもって学びました。

勉強会で学んだことを肝に銘じ、これからの作品研究に活かしていきます!




今回の勉強会に参加してくださった皆様ありがとうございました。
後期からもがんばります!


1年 今井

9月20日の勉強会について

2011-09-21 03:51:13 | Weblog
お疲れ様です。いしがみです。


昨日、勉強会を行いましたのでご報告致します。
梶井基次郎「檸檬」についての論文を各自一つずつ担当し、発表しました。

私の担当論文は古閑章の「『檸檬』の語りの構造 読みの共振運動論から見た作品世界」(『<新しい作品論>へ、<新しい教材論>へ』1999・6)です。

田中実の考え方を引き継いだ論文となっておりましたので、古閑氏の論文中に出てくる語句の解読は主に田中氏の文章と照らし合わせて考えていく形となりました。

勉強会を終えての反省と感想ですが、今までは論文の気になった部分や言葉のニュアンス等をとらえてしまっておりました。しかし、そうではなく論文の方向性や真意をとらえてどのような地平があるか考えるということをしていかねばいけないのだということが分かりました。
時代で論文に流行があることや様々な手法があるということを知り、凄く勉強になった一日でした!


勉強会に一緒に参加して下さった皆様、沢山ご指導頂き、ありがとうございました!



勉強会  梶井基次郎「檸檬」

2011-09-21 02:26:57 | Weblog
9月20日に梶井委基次郎の「檸檬」勉強会を行いました。


「檸檬」の論文を時代を追って読み、「檸檬」の研究がどのようになされていったのかを議論しました。
今回扱った論文が「檸檬」のどこに着目したのか、そしてそれはどのように変わったのか。また研究方法の変化などを議論しました。その議論の中で岡崎先生や先輩から、様々研究方法についてもご指導いただきました。

今回の勉強会ではあらためて研究史を扱うことの大切さを再認識しました。
後期からの発表に今回勉強会で学んだ研究方法を活かし、多角的視点から作品の研究を行おうように努めてまいります。



今回ご参加いただいた先生や先輩の皆様ありがとうございました。後期からの例会もよろしくお願いいたします。


3年 藤野