近研ブログ

國學院大學近代日本文学研究会のブログです。
会の様子や文学的な話題をお届けします。

夏合宿おつかれさまでした

2009-08-20 01:25:42 | Weblog
下でえんどぅさんが書いていらっしゃるとおり、夏合宿に行ってまいりました。
長野は近研の夏合宿御用達なのです。気候、景観、文学的史跡の数、そして東京からの距離がちょうどいい!

まさに堀辰雄の世界です。

2日目の自由行動のとき、私たちは旧軽銀座で色々なお店を見ていました。
旧軽銀座は蜂蜜屋さんとジャム屋さんが多かったです。
スズメバチをつけた蜂蜜には驚きました。
蜂蜜屋さんで食べた、ハチミツ入りソフトクリームがおいしいのなんの!

優しい甘さです。


この犬は猫グッズ専門店の看板犬です。
猫専門なのに犬とはこれいかに(笑)

3日目の軽井沢タリアセンではボートに乗馬と優雅な時を過ごす事ができました。有島武郎の別荘も、タリアセンの脇にひっそりとたたずんでいます。
タリアセン内の塩沢湖にはこんなに可愛らしい子たちがいました。

ほっぺたの黄色いアイドル達はみんなの人気者です。
鴨雛を寄せ付けようとしたら、白鳥と鯉がわらわらと寄ってきてしまいましたが(笑)
そして決定的瞬間。

鯉の餌をK君に手渡す瞬間の福実行委員長。

今回の合宿の読書会では、読書会という形式のありかたについて深く考えさせられました。
作品を通じて自分を語ると言う事の大切さをあらためて痛感した次第です。
「曠野」「姨捨」という作品に登場する弱さゆえの強さをもった女達に、自己をどのように反映させるのかをもっと深く考えていきたいと思います。

おまけとして前回長野(戸隠)に行った際の写真を1枚。

右が私です。幹事の精神年齢は3年間まったく変っていない模様です…。

2009年度夏合宿「長野合宿」

2009-08-06 10:22:04 | Weblog

更新が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。近研夏の大イベント、夏合宿が無事に終了しましたので、こちらのブログで簡単に写真レポートを掲載したいと思います。なお、写真につきましては、諸般の事情により通常よりもかなり小さいサイズにして掲載してあります。大きいサイズや、えんどぅが撮影した写真については、後日、合宿サイトの方で公開できるよう、現在準備を進めています。もうしばらくお待ちください。

さて、一番最初の写真の様に、今回の合宿老若男女を問わず参加者全員で盛り上がってきました。


今回の合宿は、非常に珍しく「大宮駅」からのスタートです。一部、高速バスで移動したグループは、大宮駅から新幹線に乗車したグループよりも一足早く早朝の池袋駅に集合し出発しました。新幹線組では、途中山手線の人身事故の影響を受けて列車遅れに巻き込まれた方もいましたが、予定の列車には無事に乗車。新幹線「あさま」号(E2系0番台・N1編成)で上田駅へ向かいました。ちなみに、今回乗車したE2系N1編成は、他のE2系新幹線と比べると非常に特徴の有る車両でトイレの仕様などが若干異なります。

 

上田に到着すると今度は乗り換えです。上田電鉄別所線に乗り換え、最初の目的地である無言館・信濃デッサン館のある「塩田町」(写真右。当然、無人駅)へ。ところで、この上田駅での乗り換えの際にちょっとした事件が…(^_^;)バス組は、新幹線組が乗車(乗り換え)予定の別所線の電車発車8分前に上田駅到着予定だったんですが、若干到着が遅れ、およそ4分前に到着。バス組猛ダッシュでほとんどが乗り換えできたんですが、実行委員1名(って、僕です)を含む2名が上田に取り残される結果に(笑)ちょっと遅れて昼食に参加しました。


塩田町では到着後すぐに昼食。駅から程近いところにある豚カツ屋さんでいただきました。「六文銭」という豚カツ、初めていただくスタイルの豚カツで、とてもおいしかったです。


昼食後一行は、シャトルバスで移動しまず信濃デッサン館のすぐ隣にある「前山寺」へ。「未完成の完成の塔」と呼ばれる国の重要文化財にも指定された三重塔(上の写真)があるお寺で、弘仁年中(812)に空海が護摩修行の霊場として開創したと伝えられています。ところで、この写真、よく眼を凝らして探すとある人物が写りこんでいますw

 

前山寺を見学したその足で信濃デッサン館へ。今回見学することになった信濃デッサン館と無言館は、昨年の本学国文学会秋季大会で講演してくださった窪島誠一郎館主のお話を聞いた会員から、せっかく長野に行くのなら行ってみたい、との希望があり、その希望を受けて見学することになりました。信濃デッサン館(写真左)は、若くして病死したりするなどした美術家の作品が展示されています。無言館(写真右)は、戦没画学生の遺作や手紙、資料などが展示されています。美術館としてだけではなく、歴史を知るという意味においても、とても貴重な館であるといえます。

  

見学後、別所線→しなの鉄道を使って軽井沢へ。途中小諸で一度乗り換えをしています。別所線といえば、やっぱり丸窓電車(東急グループなので、新しい車両は、ほとんど東横線で運転されていた車両が使われています。東急線にいつもお世話になっている会員が多いようですから、すこし親しみがもてたのではないでしょうか)ですが、この日は、運悪く下之郷駅待避線に留置中でした(写真左)。皆さん、ちゃんと上田駅で乗車証明書はもらいましたか?w上田から軽井沢まではしなの鉄道線。中央が115系、左が169系です。169系はしなの鉄道に4編成しかない貴重な車両。ボックス式座席でしたが、皆さん乗り心地はいかがでしたか?

  

軽井沢からは、おでんち山荘(今回、大変お世話になった旅館です)さんのお迎えを受け、宿へ移動。到着後、各自自室で少しゆっくりした後、夕食、お風呂を経て読書会、懇親会へと進み、軽井沢の夜は更けていきました。読書会では、先生から「読書会のあり方」というとても貴重なお話をいただけたのではないでしょうか。

 

二日目は、堀辰雄文学記念館からスタート。二日目あたりから、すでに自分は記憶が曖昧になってきているんですが…(^_^;)こちらの記念館には堀辰雄が晩年をすごした旧居やそれに付随する書庫、堀辰雄関係の貴重な資料を見学できます。大変さわやかな天気に恵まれ、すがすがしい気持ちで二日目をスタートしました。

 


二日目の午後は急遽予定を変更し(翌日の天候や二日目の行動予定などを考慮し)、三日目午前中に予定されていたサイクリング(一部の方は美術館めぐり)を実施。若干曇天でしたが、日ごろの行いがよいからか、途中からは晴天に恵まれ、さわやかな軽井沢の風を感じながら軽快に各々サイクリングを楽しみました。サイクリングでは、主に室生犀星ゆかりの地を巡りました。室生犀星が「私費」で建てた「詩碑」(シャレではありません)や、室生犀星の旧居である「室生犀星記念館」を見学しました。犀星記念館では、各々犀星お気に入りの縁側に座って、ちょっとした犀星気分に浸っていました。


最終日、本当にお世話になったおでんち山荘さんにお別れを告げ、一行は軽井沢高原文庫のある、軽井沢タリアセンへ。最終日ということで、若干疲れがでていた会員もいましたが、それぞれいろんな楽しみ方をしていたようです。

  

左から、疲れ果てている実行委員長、殿様気分(次回実行委員長の座を狙う!?)の副実行委員長、なんだか幸せそうな幹事と副実行委員長(中央の二名)。


午前中、軽井沢タリアセンを堪能した一行(自分にいたっては、ボートに二回も乗ってしまった)は、午後は各自自由時間。旧軽銀座などでショッピングを堪能したりしていたようです。その後、バス組、新幹線組に分かれて解散。新幹線一行は、さすがに疲れてしまったようで、車内ではぐっすり…。


以上、本当に簡単なレポートですが、とても楽しい3日間だったと思います。暑い、といわれていた軽井沢。ところが、とても涼しい風で夜は冷房いらず。本当にすごしやすかったです。また心配されていた天気も、3日間晴天のうちに終了し、ほっと一安心。今回の合宿では、準備期間を含めまして皆様には大変ご協力をいただきました。本当にありがとうございました!