こんばんは、モロクマです。
今週は先週にひきつづいて佐多稲子の「女の宿」の発表でした。
先週の指摘にあった、婦人団体の沿革についての資料と、〈私〉の位置を中心とした発表であり、短いながら言いたいことははっきりとしたものであったと思います。
ただ、レジェメに関して幾人かの指摘があり、たとえば、「~から」という接続助詞の使用や、登場人物である〈私〉を括弧付で表記していないなど……これは僕もしばしば陥る誤りであるため、自戒の念をあらたにした思いでした。
質問は主に、婦人団体についてのものが多く、それは資料として添付された婦人団体の沿革と、作中の団体との接点が、よくわからないというものでした。それから登場する女性一人ひとりについても、もっと細かく見ていける部分があるのではないか、といった意見や、大阪という風土への言及、戦争と女性との関係も、婦人団体と佐多稲子のパーソナリティから探っていけるのではないか、といった意見がありました。婦人団体の資料中で発表者が用いた「習俗」という表現も、質問を受けました。これは資料中のことばであった「習俗」が『女の宿』で問題にされているという発表者の主張に対してのものでした。「習俗の問題を(佐多は今作で)指摘している。」という意見は、その扱われている問題の大きさに対して、もっと綿密な研究が求められるように感じました。
しかし、それにしてもよくまとまった発表でした。発表者のお二人はお疲れさまでした。皆様も、風邪にはお気をつけてください。それでは。
モロクマ
今週は先週にひきつづいて佐多稲子の「女の宿」の発表でした。
先週の指摘にあった、婦人団体の沿革についての資料と、〈私〉の位置を中心とした発表であり、短いながら言いたいことははっきりとしたものであったと思います。
ただ、レジェメに関して幾人かの指摘があり、たとえば、「~から」という接続助詞の使用や、登場人物である〈私〉を括弧付で表記していないなど……これは僕もしばしば陥る誤りであるため、自戒の念をあらたにした思いでした。
質問は主に、婦人団体についてのものが多く、それは資料として添付された婦人団体の沿革と、作中の団体との接点が、よくわからないというものでした。それから登場する女性一人ひとりについても、もっと細かく見ていける部分があるのではないか、といった意見や、大阪という風土への言及、戦争と女性との関係も、婦人団体と佐多稲子のパーソナリティから探っていけるのではないか、といった意見がありました。婦人団体の資料中で発表者が用いた「習俗」という表現も、質問を受けました。これは資料中のことばであった「習俗」が『女の宿』で問題にされているという発表者の主張に対してのものでした。「習俗の問題を(佐多は今作で)指摘している。」という意見は、その扱われている問題の大きさに対して、もっと綿密な研究が求められるように感じました。
しかし、それにしてもよくまとまった発表でした。発表者のお二人はお疲れさまでした。皆様も、風邪にはお気をつけてください。それでは。
モロクマ