こんばんは。今週は、佐藤春夫の「田園の憂鬱」の読書会を行いました。読書会の要点としては、作品の中において、どうのような「憂鬱」が描かれているのか、また作者の詩人としてのスタンスや、表現技法などが話題になりました。
「憂鬱」をとらえるとすると、長い作品なので、どこから読み取るか、というのが非常に多岐にわたって議論されました。そのかでもやはり一番核心を突いていたのは、主人公が自分の居場所を都会か、田舎か、という間でもがいている、また、自分をバラに見立てることにより自然の中に調和を図ろうとするが、結局調和できず、次第に病める薔薇になっていくというプロセスを読み取っていくのが重要だという結果でした。
表現技法として、作品の中では「…」やダッシュマークの多用が見られ、これらは主人公の感情の起伏を表現するのに用いられています。これらも主人公が憂鬱の頂点に達していく過程を読み取るのに大切なポイントでした。
次回は、「西班牙犬の家」の発表会を行います。この作品は、「田園の憂鬱」と非常に関わりの深い作品です。今回の読書会を踏まえて、しっかりと読んできましょう。以上、坂崎でした。
「憂鬱」をとらえるとすると、長い作品なので、どこから読み取るか、というのが非常に多岐にわたって議論されました。そのかでもやはり一番核心を突いていたのは、主人公が自分の居場所を都会か、田舎か、という間でもがいている、また、自分をバラに見立てることにより自然の中に調和を図ろうとするが、結局調和できず、次第に病める薔薇になっていくというプロセスを読み取っていくのが重要だという結果でした。
表現技法として、作品の中では「…」やダッシュマークの多用が見られ、これらは主人公の感情の起伏を表現するのに用いられています。これらも主人公が憂鬱の頂点に達していく過程を読み取るのに大切なポイントでした。
次回は、「西班牙犬の家」の発表会を行います。この作品は、「田園の憂鬱」と非常に関わりの深い作品です。今回の読書会を踏まえて、しっかりと読んできましょう。以上、坂崎でした。