近研ブログ

國學院大學近代日本文学研究会のブログです。
会の様子や文学的な話題をお届けします。

遅ればせながら

2007-09-15 01:40:54 | Weblog
先月(!)の金沢合宿について書かせていただきます。

8月6日
早朝金沢に到着し、朝食を食べ、荷物を宿に預けて兼六園へ。
まずは三文豪(犀星、鏡花、秋声)の像を見る。蜘蛛の巣が張ってました。
兼六園では池のそばで、「義血侠血」ごっこ(滝の白糸が強盗に襲われた場所なので)などをして、美しい景観を楽しみました。
その後石川近代文学館へ。 井上靖も学んだ、旧四高の校舎を使ってるから仕方ないかも知れませんが、クーラーがなくてとても暑かったです。途中に置いてあったポットのなかのお茶は、何故かアツアツだったそうです。(この日の金沢、普通に真夏日です)
展示は金沢ゆかりの文豪を手広く扱っていて、とても充実していました。
ここで先生をはじめとする新幹線組と合流し、昼食ののち、室生犀星記念館へ。学芸員の方がいらっしゃらないとのことなので、館長さんが説明してくださいました。
廊下に立たされてた事まで後世に伝わっていってしまうのですね(笑)
室生犀星の詩碑などを見てこの日の散策は終了しました。

8月7日
まずは泉鏡花記念館へ。 ビジュアルイメージの展示が多かったのは、さすが鏡花と言ったところ。
義血侠血の活弁が、聴けるコーナーもありました。
乙剣宮や主計町茶屋街を通って、ひがし茶屋街へ。小京都の風情漂う町並みが美しいです。
ひがし茶屋街では、三味線の体験もできました。
これがなかなか難しく、みんなで四苦八苦しながら「さくらさくら」を弾いたのもいい思い出です。
昼食は郷土料理の治部煮。鴨肉の入った、ボリュームのある煮物です。
そのあとは、徳田秋声記念館へ。ここでも学芸員さんが不在で、館長さんの説明を拝聴しました。
「美人」でグーグル検索すると、下のほうに秋声の愛人が出てくるとか(笑)
そして、センサーに手をかざすと水芸をする滝の白糸像を見て、犀星の育った雨宝院へ。
住職さんが不在のため、住職さんの奥さんの説明を聞きました。
犀星ゆかりの杏の木や、貴重な手紙などを見ました。
犀川周辺の武家屋敷を見、一服してこの日の散策は終了。

8月8日
折口信夫と養子の春洋の墓を見に羽咋へ。
羽咋は金沢駅から電車で1時間ほどゆられたところです。
昔は墓地から海が見えたそうですが、今は建物が建ってしまっているせいで見えなくなってしまっていました。
金沢に帰り、その後は各自自由行動の時間。私は金沢21世紀美術館へ行きました。
現代アートにはあまり明るくないのですが、十分楽しめました。
傍で売っていた金箔ソフトも美味でしたし(笑)
海を見に行った人や、神社を見に行った人など、みなが思い思いに楽しんで過ごした1日でした。
金沢駅近くの銭湯に入り、夕飯を食べてからバスで東京へ。新宿に着いたのは次の日の朝5時でした。


都会の喧騒を離れ、小京都金沢で過ごした3日間は、とても楽しく有意義なものでした。
いまさらですが、皆さんお疲れ様でした!