BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

Radio Prague Int. ベリカード

2021-08-14 | 海外局ベリカード
チェコの、「ラジオ・プラーグ・インターナショナル」の英語インターネット放送を、7月に聴いていただいた、ベリカードです。

「メード・イン・チェコ」シリーズで、1967~1971年に造られた、前輪2・後輪1の3輪自動車「ベロレックス」(Velorex 16/350) の写真が、使われています。



1942年に、フランティシェク・ストランスキー (František Stránský) とモジミール (Mojmír) 兄弟によって、自転車部品を使い、98ccオートバイエンジンを積んだ、最初の「オスカー」と言う名の車が造られました。

その後、障害者専用車として、鋼管フレームシャーシにヤワ250ccエンジンを載せた、2人乗りのベロレックスが誕生。外装は革のようなビニール張りのシンプルなものでした。

ただ残念なことに、1954年、兄フランティシェクは運転中にアイスバーンで転落事故を起こし、亡くなってしまいました、

この写真の「モデル16」は、ヤワ350ccエンジンを積み、巡航速度は60km/h (最高85km/h) で、12,000台ほどが造られ、東側諸国にも輸出されたとのこと。

そのユニークさから、愛好家による「ベロレックス・クラブ」 (写真右下に、クラブのマーク) があり、今もなお、大切に運転され、保存されているようです。



ちなみに、オートバイのエンジンを積んだ同様の3輪車としては、「BMW・イセッタ」(245~582cc) が知られています。 (4輪もあり)  これも超小型で、車体の前部がドアになっているという、ユニークな車です。

オートバイのエンジンを自動車に流用するという考え方はアリですが、実際となると、乗員は4人としてもそれだけでも重量があるので、トルクを重視した (4輪用) エンジンが必要、という事になってしまいますね。日本の昔の軽自動車360ccでも、オートバイのエンジンが使われたことはありませんでした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする