チェコ鉄道・列車衝突事故

チェコ・プラハに住む友人から送られてきた、「チェコでの列車衝突事故」の写真です。本人が撮ったものではないようですが。

8月4日、プラハの南西約100kmのプルゼニ州ミラヴチェ（Milavce）で、ミュンヘンからのプラハ行き急行列車「ウエスタン・エクスプレス」と、ローカル線列車「レジオ・シャーク」が衝突して、双方の運転士2人と乗客1人が死亡し、数十人が負傷した、とのことです。









上空から撮られた写真を見ますと、事故は、線路が複線から単線に変わったすぐ先で起こったようです。少なくともあと30秒～1分もあれば、両列車はすれ違いが出来ていたでしょう。

事故に関して、チェコの運輸相は、ウエスタン・エクスプレスが信号に注意せずに衝突した、と述べました。

ドイツの鉄道関係者は、チェコの信号システムに問題があり、路線は十分に整備されておらず、約9,000 kmのうち約570kmしか列車の停車を可能にするETCSシステム (European Train Control System) が備えられていない、と述べています。

ここは、信号やポイントは、運行管理者 (ディスパッチャー) によって遠隔操作されているようです。(少し遅れていたかも知れない) ローカル列車が、すでに通過したと思い込んで信号を操作してしまった人的ミスも考えられますので、原因究明が待たれます。

また、欧州鉄道庁によると、乗客の10億人キロあたりの鉄道死亡者数に関して、チェコは0.29で、これはヨーロッパ平均の0.09の3倍以上。一方、ドイツは0.03だという事です。