BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

コイヌール「Koh-i-noor」のロゴ・キャラクター

2021-05-19 | BCLアラカルト
5月14日に書いた、RPI「ラジオ・プラーグ・インターナショナル」のブログに関連した話で、ベリカードで採り上げられていた、スナップ・ボタンの製造会社「コイヌール」(Koh-i-noor) のロゴ・キャラクターについてです。



下の画像は、RPIのHPにある、今年のQSLを説明するページへの、バナーです。



若い女性の左目のところが、KINの文字が入ったスナップ・ボタンになっていて、それが、ちょうどQの ○中に入れられています。
この画像の絵は何なのか、気になったので調べてみました。

コイヌール社を起業したジンディッチ・ヴァルデスは、経営戦略としてボタンにKINの刻印を入れ、それをロゴとして使うことで商品を海外市場へ拡大しようとしていました。

1912年、ニューヨーク支店開設のためにアメリカに向かいましたが、同じ船に乗っていた女優のエリザベス・コイン (Elizabeth Coyne) が、長旅に飽きて、単眼鏡の代わりにふざけてボタンを目に付けました。その様子を同行していた画家のフランティセック・クプカ (František Kupka) が、絵を描いたと言われています。(彼女の友人が写真を撮ったという説も)

それにインスピレーションを得たヴァルデスが、アメリカから帰国後、デザイナーのボテック・プレイシグ (Vojtěch Preissig) がそれを元に、「MISS KIN」(目の代わりにKINボタンを付けた女の子)となるイラスト入りのビジネス・ロゴを作成。それを使用し始め、現在も使われています。



商品パッケージや広告物に関しては、従来から女性、子供、動物 (=3Bの法則、Beauty/Baby/Beast) をアイキャッチャーにしたら売れ行きが良いと言われたりするので、この美人イラストロゴは効果があったのではないでしょうか。

さて、その後のヴァルデスですが、1939年にゲシュタポに捕らえられますが、1941年に収容所を脱出し、 (身代金を払ったという説も) ニューヨーク行きの船に乗り込みますが、途中のハバナ港で不審死で亡くなったそうです。


(今回の画像は、ベリ以外はネットから。また、参照した複数のネット記事には、内容、人名で少しの相違点がありました。どれが本当なのかはわかりませんでした。さらに、人名などの日本語名には差異があります)


コメント
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