こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年9月15日 土曜日 マドンナ「トゥルー・ブルー」をめぐるメモ

2012-09-15 23:25:16 | 音楽帳
マドンナの登場の仕方は、極めて恣意的だった。

80年代のマリリン・モンロー、という風をよそおい、
自分で自分を「マドンナ」と名乗り、
性的要素いっぱいの姿でありながら「まるでヴァージンのように(Like a Virgin)」と真逆なものをあえてぶつけて歌う。

そのバックには、そうあやつるプロデューサーが当然居た訳だが。
いわゆる「イロモノ」という匂いがぷんぷんと漂い、自分は拒否感を覚えた。
当時「ベストヒットUSA」で盛んにマドンナが出ていた。

***

そんなマドンナに興味を覚えたのは、死を越えながらも廃人状態だった大学時代。
1987年。
音楽体験が少なかった1987→1990年。

既に密なる80年代が終焉をむかえようとしていた1986年6月のサード・アルバム。

出会ったのは、高校で同級生で家が近かった友人宅。
手打ちうどんのお店をやっていた家に訪れ、彼の部屋で雑談と悩み相談をしていた。
彼がバックでかけてくれたのが、そのサード・アルバム「トゥルー・ブルー」。



二重構造を抱えながら進んだ80年代が終わるのを示唆するかのように、マドンナはここで、それまであった「マドンナ」という仮面を剥いで(先日のEPOさんのように)素(す)の顔で曲を創り・歌っていた。
タイトル「トゥルー・ブルー」そのままのように。

繰り返しかかるCDプレイヤーから流れるアルバムの新鮮さにトリコになり、CDプレイヤーを持たない自分は、友人にカセットテープに録音してもらった。

そのカセットテープを持って、数少ない安心できる夜の暗闇のとある道を歩いて帰った記憶。
亡霊のような死相のただよう姿で。

***

たんなる「イロモノ」ではない彼女が秘めていたアーチスト・パワーは、ここから始まったように思う。
その後、周囲のスタッフは様々な変化や着色をするものの、逆にそれが彼女の存在感を浮き立たせる。
キャンキャンとMTVで踊り・アイドルちっくだった、あやつり人形としての姿とは程遠い・稀有な女性ミュージシャンとしてのスタイルを確立する。

■Madonna 「Live To Tell」■


個人的には想い出深い1998年の作品「レイ・オブ・ライト」。
ウィリアム・オービットがプロデュースしたものだが、これを聴いて、プリンスが命懸けで、起きている時間は全て音楽創りに割き続けた作品のエネルギーに近い感覚を感じた。
それは「何かを永続的に表現し得ないで、死んでたまるか」という強固な意志。

***

PS:「エネルギー」というと、ドラムを猛烈にバシンバシンと叩いたり・ギターをめちゃくちゃにかき鳴らしたり・奇妙な音を鳴らせばいいんだな・・・
そう勘違いしているヤカラが一部居るが、そういう方々には小津さんの映画「東京物語」やアラーキーの写真集やイーノの音楽を、ぜひオススメしたい。
エネルギーとは静寂の中にあるチカラを理解すること。
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2012年9月15日 土曜日 「おはようございます」~今週の写真より~

2012-09-15 07:32:34 | 写真日和
金曜日は、午後定期検査のために通院・採血・・・etc。
さんざん歩いて帰ると、バタンキュー。エネルギーはマイナス10パーセント。
暗闇で静かに横になり。

起きると夜明けの5:30.
窓から写真を数枚シャッターを切る。
睡眠薬を飲まないで寝たので、調子悪い。
「睡眠は量ではなく・質」と言われるが、起きても眼精疲労がひどく・キツイ。
それでも起きてむかえ酒でチューハイを飲んでいたら、若干フツーの感覚を取り戻しつつある。

***

スティーヴィー・ワンダーの80年代の仕事は、あまり好きにはなれない。
素晴らしいミュージシャンだが。
しかし、そんな中でも「オーヴァージョイド」は素晴らしい。
この曲を聴きながら、生きて迎えられた週末/終末に、感謝と共に、今週撮影した・瞬間瞬間の断面を。。。。

■Stevie wonder 「OverJoyed」■



コチャコさんは、さくりんさん家のママさんのように、ゴミだけの部屋に移動。
どうやら、今はココが良いらしい。


原節子さんの昭和24年映画「お嬢さん乾杯」を夜に見る。
2012年現代の画像処理世界でしか成立しない方々とは180度反対側。
何も加工しない映像で、こんな美しい人が居るのは驚異でしかない。
「永遠の処女」と呼ばれた原さんの表情・たたずまい・しぐさに、ただひたすら見とれて、映像の中に入り込んでしまう。




季節はまだ夏。
こんな蒸し暑い秋なんかあるものか。




つくばで仕事の際に行った和食のお店。
素材のどれもがちゃんとしたもので、調味料でごまかした食材三昧の中。
このお料理には、良質素材自体に味わいがあり、1000円とは安すぎる。
大ごちそう。
たまには、量を多めに食べるのも良い。


つくばの夕闇。


のらくろちゃんは、かわいく元気で居ます。


大好きな鳥・カモさんの箸置き。


夏のうろこ雲。


工事現場のハタが風になびいている。
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