こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年9月11日 火曜日 Paul Haig 「Justice」'82

2012-09-11 20:56:29 | 音楽帳
クレプスキュール・レーベルを知った頃。
聴き関わったアーティストたち。
アンナ・ドミノ、ミカド、ドゥルティ・コラム、アンテナ、ポール・ヘイグ、タキシードムーン&ブレイン・L・レニンガー、ソフト・ヴァーディクト(=ウィム・メルテン)、プレジャー・グラウンド、キャバレー・ボルテール、ウィンストン・トン等々。
その時代、日本で輸入・紹介を一手に行っていたのが「あくまで当時の」新星堂だった。
広告もコピーも、荒いビット数のワープロ的文字で出来たレコード帯にも、手作り感があった。

そんな中で、アングラ雑誌のレコードレビューで読んだ、ポール・ヘイグの12インチシングル「ジャスティス」。



ジャケットの泣きそうな女性の表情にも惹かれて、(たぶん)池袋の新星堂に、当時1500~1600円くらいしたこの12インチシングルを買いに行った。
今思えば、1500~1600円で3曲か4曲という割高な賭け(ギャンブル)。
当たらなかった時の痛手は、少年にはかなりキツイものだった。

決して「ジャスティス」が悪い曲とは思えなかったが、じゃあ1500~1600円を投入しただけの感動があったか?
と言えば、正直満たされなかった。

その後、そんな風にして中途半端な思いが充満したレコードを全部処分した時期があった。
1枚100円か、そんな程度しか値段が付かないにしろ、自室にあること自体がムズムズしてしまっていた。
レコードコレクターとして、不満足なコレクションがあってはならないという潔白さに執着していたのだ。
ある意味、ヤケクソだったのだろう。
この「ジャスティス」も、その際に処分してしまった。

その後、処分をしたレコードがやけに気になってしまう。
「お前は邪魔だ!出ていけ!」
と追い払ったものへの郷愁。
「あんなことをしなければ良かった・・・」
無くなったゆえの感傷でしかないのだろうが、手元から消えたものほど、妙に気になるものである。

そして、2000年以降と思うが、とある中古レアレコード屋さんで手に入れた、下の写真のポール・ヘイグのレコード。





ここに収められた「ジャスティス」を久々に聴いた。

■Paul Haig 「JUSTICE」■
コメント
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