こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

私のレコード棚から ① Style Council 「Long Hot Summer」'83.06

2011-01-22 04:17:49 | 音楽帳
今日は、2週間に1回の総合病院通院の日。

午後、通院→診察待ち→診察→会計→クスリをもらう・・・
で、通常はかなり時間を食うのだが、かなり早く済んだので、(昼抜きだったので)夕ご飯代わりを食べ、そこからは御茶ノ水~神保町へ「ラビラント・迷宮の旅」に出た。



無目的に写真を撮りながら歩き。。。
行き着いたのは、マーブル・ディスク。
ジャニスの斜め前。



ここで、かじかむ指を真っ黒にしながら、レコードを2時間半かけて、探索。
色んな発見に、買うものはテンコ盛り。
迷いはしたが、希望のものを全部買うわけにはいかない。

そこで、今まで続けてきた7インチ・シングル盤、洋盤も邦盤も、そこに探索を絞り込み、結果20枚近くの発掘をして、購入した。

マーブル・ディスクは、ところ狭しとレコードからCD、VIDEO、映画まで網羅した愉しい巣窟。

私の方は、寡黙に1人で整理にいそしむ店長を知ってはいたが、相手は、ボクが久しぶりで、風体も3mmカット&ヒゲ&黒で固めた身なりにわからんだろう、と20枚のレジを打つ間、待っていたが、お金を渡してモノをもらったあと、ぬあんと!
寡黙な店長自ら、ボクに声を掛けてくれたのだった。

店長「そうとう広範囲のジャンルの音楽を聴いているんですね。」

ボク「ええ、まあ。。。」

店長「今の学生は、CDすら買わないからなあ。。。
デジタル・データでしか音楽を聴かない。
レコードをこんなに買うのも珍しい。」

ボク「そうですね。
私の場合は、ジャニスさんがオープンした1981年頃から、とにかく神保町に愛着があって、四六時中、このへんをうろうろしているんですよ。
だから・・もう30年、この界隈に生息してますね(微笑)。」

店長「じゃあ、相当なコレクションでしょう。CDは聴かないんですか?」

ボク「CDもたんまり数百枚持っていますけど、そろそろ手放そうかなと思っているんです。」

店長「なぜです?」

ボク「しょせん、CDなんざ、コピー品ですからね。
愛着が湧かない。
最近、やっぱり、レコードでぷちぷち言う中聴く事に関心が戻ってきているんです。
だから、ばっさりCDはデータだけ抜いて、抜け殻のコピー品は、やはり一番音楽に理解あって、価値の分かる神保町に寄付しようかな、と思っています。」

店長「聴くものはやはり広い?」

ボク「いやいや、そんな広いこと無いですよ。
80年代とニュー・ウェイヴに愛着がありまして・・・。」

そうやって店長から声を掛けてもらえた嬉しさ。
時代を継承していくべき神保町の、軸のブレないガンコな職人に接した想いがした。

***

最近、すっかりYOUTUBE三昧にどっぷりハマっていたが、レコード盤に針を落とす事に戻りたい。

NETにメールに・・・・デジタル機器に囲まれながら、何か大事なものをボクは見失っている気がしている。
資料作りも紙とエンピツ、思考をめぐらせるのも、今年に入ってから同じように、いろんないたづら書きからスタートする。

道具に使われている気がしてならない。

レコード盤の匂い、キズ、質感、ジャケット・・・
プリミティヴなものに、ボクは回帰していきたいと思っている。

・・・という事で、いつまで続くかわからないですが、「私のレコード棚から」1枚1枚紹介していこうと思った。
写真もネットから拾わずに、写真で撮ろうとも思っている。

***

ポール・ウェラーが熱烈なファンが居ながらも、ジャムを自ら解散させ、スタイル・カウンシルを結成した夏から秋の物語のはじまり。。。

人に拠っては「青筋立てて歌っていないポール・ウェラーなんて、軟弱で駄目だ」という意見・批判もおおかたっが、そういう様々な事を振り切って、自ら、新しいユニットを結成したことに、ボクはココロ踊った。

それは、相当な決断が要ったと思うが、彼の頭には、本当にドリーミーな未来への光が見えていたのだと思う。



初めて聴いた、最初のシングル「スピーク・ライク・ア・チャイルド」をエア・チェックして、毎日聴いていた。
その後、数枚のシングルを経て、秋に「イントロデューシング」という、ボクから見たら、シングルの寄せ集めが発表されたが、それぞれシングルで欲しいものだった。

そんな折毎年恒例のミュージック・マガジンの「1983年の10枚」の中で、真保みゆきが「a Paris」【上記写真】を挙げていて、そのジャケットの素晴らしさと「これからボクの未来が、また始まるんだ」という彼の希望に満ちた姿に惹かれた。

***

しかし、「a Paris」は未だに手に入れられていない。
だが、そんな折、今日、マーブル・ディスクで500円で「a Paris」のEP盤を発見し、即確保した。
他人に取られないように。



帰りの喫茶店で、中を開けて見ると、盤には日本語で書かれており、ポリドール・レコードから発売されたようだが、EPジャケットの表も裏も日本語の表記が無い?



ウラ・ジャケットを見ると英語でもなく、フランス語で書かれている。
不思議な1枚。

スタイル・カウンシルの活動の中でも、特に大好きな「ロング・ホット・サマー」という1曲。
ぷちぷち言うレコードで聴くと、mp3で聴くのとは「ちょっと」違いますよ。

***

と言いながらも、一応、曲紹介のために、知らない人のために、YOUTUBEのリンクを下に貼ります。
今は、真冬なのに、なんで「ロング・ホット・サマー」?
とは言わないで下さいな。

冬に聴いたって、イイ曲はイイ曲なんですから。
是非、2011年盛夏の夜には、この曲を聴いてください。



レコードと音楽を愛する友に捧ぐ。

コメント (4)
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