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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

日々

2006年09月06日 | Weblog
ダンス特集をするなんて全くあり得ない雑誌(でも個人的には超ファンだった、コンビニに行けば必ず立ち読みしていた、、、立ち読みですんません!)がダンス特集をするということになり、インタビュー取材やその整理、コラム原稿などの仕事が突然入って、面白いけど以前に考えていた予定はかなりぐちゃぐちゃに崩れてしまっている日々。ということで、なかなかブログに記事書くことが出来ない状態が続いております。でも、いろんなひとのお話を聞いたり、質問をしたりしていると、「地殻変動」とでも言うべき事態が起きていることに気づくんですね。もう来年は、「コンテンポラリーダンス」という言葉は消えて新しい言葉が生まれているかも知れないって、それくらいの「変動」は本当に起きる気が。多分、どれだけ真摯にリアリティあるものを感じ続けようとするか、そこに各人の真価が問われてくるように思います。なんか漠然とした話ですが、去年の秋『美術手帖』でダンス特集をしたときの気分とは全く違う何かが内側に沸いてきているんです。あのときは、これまでのシーンをひとつの視点で総括しておきたいという気持ちがぼくにはありました。それは確かにひとつの形をしめしたとぼくは(勝手に!)思っています。それで今年の一月頃か『ELLE JAPON』にいまのダンスを紹介する記事を書いたときには、何か本質的に新しい状態というものへの予感を感じながら書いていたのだけれど、いまその「予感」はかなりリアルな姿をともなって迫ってきているんですね。

ところで、
高橋しん『最終兵器彼女』を恥ずかしながら今頃完読しました。感動しました。逡巡。あとマンガのメディア的可能性について。Aに勧めたらおととい読んでくれました。本当にこれだからロリ・マンガはだめなんだよ、と怒られました。んー、そう言われちゃうと二の句が継げませんでした。Aが『最終~』読んでいる間、ぼくは古谷実『シガテラ』読んでまして、また感動してしまいました。いじめられっ子が普通に恋をしてそれを成就させ温めていくという話。あらゆるネガティヴなものに取り囲まれながらときどきそれらに浸食され傷つけられたりしながら、でも前を向いていくという至極まっとうでよい物語だと思いました。ちょっと「マンガ熱」中です。

あと気になって昨日珍しく『キネマ旬報』なんて買ってしまいました。若手女優特集。いかに長澤まさみは素晴らしいか、ということをみうらじゅんや森直人が語っているんですけど。映画が復活するって言うのは、つまり映画女優が復活するって言うのはなかなかすごいことで、今後の日本ちょっと楽しくなりそう、ってな期待してしまいます。ある女優の一瞬の表情がその時代を表象してしまうなんてことあると思うんですけれど、そして80年代とはそういう時代だったと思うんですけれど、また復活するんですかね、それが。と。

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