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「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

同性集団を愛する異性

2010年11月08日 | I日記
演習で学生とAKB48の「ヘビーローテーション」を見ていた。この作品を通して、見る/見られる関係あるいは、見せる/見せられる関係を考えるとしたら、どんなことがいえるのかがテーマ。すると、かなりいろいろな議論か出てきた最後に、「ぼくは同性集団のいちゃいちゃに圧倒させられて、あまり気分がよくない」と告白したところ、学生から「先生のその感想はOLDだ!」との批判が出た。「OLD」と呼ばれたショックはそれとして、「そうかじゃあ、NEW TYPEは?」ときくと「「けいおん!」ににやにやするようなオトコ」というのがそれだ、という話が出てきた。

そうか、いまや単体の異性を単体で愛する類の物語よりも、異性の集団がわいわいやっているのを、旗から眺めるみたいなのが受けているわけだ。

ということで、あらためて「けいおん!」みてみると「なるほど」と思わされるし、以前からAと気になってみていた「ストライク・ウイッチーズ」も、同性の集団がわいわいやっている物語。

もちろん、このことは、AKB人気のみならず、少女時代、KARAなどのK-POP人気について考えるべきポイントを示唆しているだろう。

なぜ、単体のアイドルはさっぱりで、集団だとオッケーなのか?

まだ、女性が男性を見る場合では、単体もオッケーになっているかもしれない。い、いやそうかな?ジャニーズはもちろんのこと、いろいろなところで集団受けに出会う。その総本山は、BLということになろう。

ひとりを愛することの難しさ。集団を愛でることの気安さ。






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