間接法のまとめとして、今回は関節モビライゼーションの練習をしましょう。
ここまでお話ししてきた間接法と、過去にお伝えした直接法による関節モビライゼーションの組み合わせです。
ですから細かい解説はあえて行いません。
みなさんにたずねながら進めますので、これまで練習してきたことを生かしてみてください。
「昔のことは忘れちゃった」という方は「関節あそび検査練習法」シリーズと「関節モビライゼーション(直接法)練習法」シリーズを復習しましょう。
「ひとりでできる関節あそび検査練習法1」
「関節モビライゼーション(直接法)練習法」
続いて、今回の間接法の練習シリーズも念のため復習しておいてください。
よろしいですか?
では示指DIP関節を対象にして、関節モビライゼーションによる間接法の練習を行いましょう。
「関節あそび検査練習法」や「関節モビライゼーション(直接法)練習法」では、以下のように示指の中節骨と末節骨を固定し、DIP関節の側方すべり検査とそのモビライゼーションを行いました。
骨を固定するときには、どのように固定したでしょうか?
続いて、天井側・床側に末節骨を側方にすべらせて、関節のあそびを確認してください。
どのように力を加えて操作するのでしょうか?
このとき、エンドフィール(関節終端感覚)だけを感じるのではありません。
動かし始めからエンドフィールに至るまでのすべてを感じとり、なめらかに動いているかどうかなど、動きの質も評価するようにしましょう。
関節あそび検査の結果、仮に天井方向に側方すべりが制限されていたとします。
直接法ならそのまま天井方向にモビライゼーションをかけますが、今回は間接法なので床方向に動かします。
間接法で練習した、組織がゆるむ程度を感じながら操作しましょう。
ほんのわずか動かしただけで、ゆるむポジションにくるのではないかと思います。
操作する力に注意してください。手先で動かすのではありません。
手先で動かすと、ゆるむポジションを感じとりにくくなるだけではなく、組織がリリースしていく変化のプロセスも感じとることが難しくなります。
「小さな操作は大きな動作で行う」ですよ。
ゆるむポジションがわかれば、そのまましばらくキープしてください。
これが間接法による関節モビライゼーションになります。
関節がリリースするとき、どのように感じますか?
感じとり方はセラピストによって個人差があると思いますが、私はフワッと関節が膨らんで温かくなるような印象を持ちます。
リリースを感じたら、再評価してみてください。
動きの範囲や質は変化したでしょうか。
側方すべりのみ練習しましたが、余裕ができたら前後のすべり・傾斜・軸回旋など多方向へ同時に行ってみるとよいでしょう。
より精度の高いアプローチとなります。
関節にアプローチする場合も、このような間接法を中心に使っているというセラピストもいますが、私の場合は、このシリーズのはじめにお話ししたような用い方をしています。
みなさんそれぞれ、自分のスタイルに合わせて取り入れていただければと思います。
次回は、このシリーズのまとめ(おまけの話)です。
ここまでお話ししてきた間接法と、過去にお伝えした直接法による関節モビライゼーションの組み合わせです。
ですから細かい解説はあえて行いません。
みなさんにたずねながら進めますので、これまで練習してきたことを生かしてみてください。
「昔のことは忘れちゃった」という方は「関節あそび検査練習法」シリーズと「関節モビライゼーション(直接法)練習法」シリーズを復習しましょう。
「ひとりでできる関節あそび検査練習法1」
「関節モビライゼーション(直接法)練習法」
続いて、今回の間接法の練習シリーズも念のため復習しておいてください。
よろしいですか?
では示指DIP関節を対象にして、関節モビライゼーションによる間接法の練習を行いましょう。
「関節あそび検査練習法」や「関節モビライゼーション(直接法)練習法」では、以下のように示指の中節骨と末節骨を固定し、DIP関節の側方すべり検査とそのモビライゼーションを行いました。
骨を固定するときには、どのように固定したでしょうか?
続いて、天井側・床側に末節骨を側方にすべらせて、関節のあそびを確認してください。
どのように力を加えて操作するのでしょうか?
このとき、エンドフィール(関節終端感覚)だけを感じるのではありません。
動かし始めからエンドフィールに至るまでのすべてを感じとり、なめらかに動いているかどうかなど、動きの質も評価するようにしましょう。
関節あそび検査の結果、仮に天井方向に側方すべりが制限されていたとします。
直接法ならそのまま天井方向にモビライゼーションをかけますが、今回は間接法なので床方向に動かします。
間接法で練習した、組織がゆるむ程度を感じながら操作しましょう。
ほんのわずか動かしただけで、ゆるむポジションにくるのではないかと思います。
操作する力に注意してください。手先で動かすのではありません。
手先で動かすと、ゆるむポジションを感じとりにくくなるだけではなく、組織がリリースしていく変化のプロセスも感じとることが難しくなります。
「小さな操作は大きな動作で行う」ですよ。
ゆるむポジションがわかれば、そのまましばらくキープしてください。
これが間接法による関節モビライゼーションになります。
関節がリリースするとき、どのように感じますか?
感じとり方はセラピストによって個人差があると思いますが、私はフワッと関節が膨らんで温かくなるような印象を持ちます。
リリースを感じたら、再評価してみてください。
動きの範囲や質は変化したでしょうか。
側方すべりのみ練習しましたが、余裕ができたら前後のすべり・傾斜・軸回旋など多方向へ同時に行ってみるとよいでしょう。
より精度の高いアプローチとなります。
関節にアプローチする場合も、このような間接法を中心に使っているというセラピストもいますが、私の場合は、このシリーズのはじめにお話ししたような用い方をしています。
みなさんそれぞれ、自分のスタイルに合わせて取り入れていただければと思います。
次回は、このシリーズのまとめ(おまけの話)です。