ポジショニングの基本は、おじぎをしたら手が着く位置にとる。
前回のように患者さんや練習パートナーをその位置に動かしたら、次いで自分が動きます。
適切なポジションを決める際、ポイントとして注意していただきたいのは「足の位置は最後に決める」ということ。
ありがちなエラーは、はじめに足を置いた位置を変えることなく、そのまま触診したりテクニックを使おうとすることです。
なぜか足を固定したまま、動かそうとしない方がいらっしゃいます。
患者さんの身体を操作することに気を取られ、自分の足元まで意識が行かないのかもしれません。
そのポジションが楽ならそれでよいのですが、そうではなかった場合、上半身を傾けるなどして身体に無理をかけた操作になります。
例えば伏臥位で腰部を圧迫した後、
殿部に移る際に、位置を変えずにそのまま身体を傾けて刺激しようとするなど。
結果、腰に負担がかかって腰痛を起こしたり、身体の力が使えないために指に力が入り腱鞘炎を起こしてしまう。
足が固まってしまうのは、どのようなスポーツを行う上でもよくないはずです。
だから足の位置は、ひとまず仮のものとして自由に動かせるようにしておき、決定は最後にするようにするとよいでしょう。
決めた後でも、微調整が必要なら動かすようにします。
足を居つかせないこと、これはとても大切なポイントです。
自分が動く順序としては、おじぎをしたら手が着く位置に立ち、大まかな体勢をとる。
刺激を加える方向へ、母指・四指・手根・肘などどの部分を用いてコンタクトするのか決める。
途中でコンタクトが上手くいかないようなら躊躇せず変えましょう。
次いで、目標となる方向へ楽にコンタクトできる手のかたちを決める。
手のかたちを楽に保つことが出来る、肘の位置と角度を決める。
肘を楽に保つことが出来る、肩の位置と角度を決める。
≪過去の記事もご参照ください「立ち位置は脇と肩で決める」≫
肩を楽に保つことが出来る、体幹の位置と向き、角度を決める。
体幹を楽に保つことが出来る、膝の位置と向きと角度を決める(慣れてきたら股関節を意識するとよいでしょう)。
膝の位置を楽に保つことが出来る、足の位置と向きが「決まる」。
立ち位置を、「決める」ものではなく自ずから「決まる」ものにするわけです。
慣れれば順番が適当でも上手くできるようになるでしょう。
けれども、はじめのうちは「手から決めて足を最後にする」という流れを私はおすすめしています。
「手先に力を入れない」という指導はよくされると思います。
裏を返せば、手先は力を入れやすいということ。
これを利用して、力を入れやすいところから順に決めていく。
わかりやすいところから、やりやすいところから順に進めていくという方法です。
ただし、常々お話していることですが、これはあくまでひとつの提案です。
この手順だけが正しいという訳ではありません。
他にもいろいろな進め方はあるでしょう。
どの方法を取るにせよ、何らかのかたちでパターン化しておくと、わかりやいかもしれませんね。
いろいろ試してみて、自分にとってしっくりくる、整理しやすい手順で進めていって下さい。
ポジショニングは、おじぎをしたら手が着く位置に。
先に相手を動かしてから自分が動く。
自分が動くときは手先からはじめ、足の位置は最後に決める。
この「流れ」、まずは試してみてください。
練習を重ねていくと、やがてポジショニングそのものが「決める」ものではなく、勝手に「決まる」ものという感覚を持てるようになると思います
≪セミナーのご案内(鹿児島・福岡・札幌)≫
下記日程にてセミナー講師を務めさせていただきます。
ご依頼いただきました主催者のみなさま、ありがとうございます。
興味をお持ちの方どうぞご参加下さい。
☆ 鹿児島セミナー
セミナー1「手技操作の基本のき「楽操」」
日程 2015年10月31日(土)17:00 ~ 21:00
主催:鹿児島学びの朋さん
セミナー2「頚肩部に対するマニュアルセラピー」
日程 2015年11月1日(日)9:30 ~ 17:30
主催:鹿児島学びの朋さん
strong>☆ 福岡セミナー
「膝関節・足部への徒手的アプローチ」
日程 2015年11月03日(火)
主催:relifeグループさん
☆ 札幌セミナー
セミナー1「身につけておきたい手技療法の基本1~どのようにして楽に操作するのか~」
日時 2015年11月07日(土) 18:30~21:00
セミナー2「骨盤(股関節)への徒手的アプローチ」
日時 2015年11月08日(日) 13:30~18:30
手技療法の寺子屋セミナー
寺子屋DVD発売のご案内
手技療法の寺子屋でご紹介しているような手技療法の基本が、医療情報研究所さんよりDVDとして発売されました。
私が大切にしていることを、出来る限りお伝えさせていただきました。
どうぞよろしくお願い致します。
医療情報研究所
☆ブログの目次(PDF)を作りました 2014.01.03☆)
手技療法の寺子屋ブログを始めてから今月でまる6年になり、おかげさまで記事も300を越えました。
これだけの量になると、全体をみたり記事を探すのも手間がかかるかもしれません。
そこで、少しでもタイトルを調べやすくできるように、このお休みを使って目次を作ってみました。
手技療法を学ばれている方、興味を持たれている方にご活用いただき、お役に立てれば幸いです。
手技療法の寺子屋ブログ「目次」
今のところまじめに更新中!
手技療法の寺子屋ブログ読者の方の友達リクエスト、歓迎します!!
(どなたかよくわからないときがありますので、メッセージを添えてください)
前回のように患者さんや練習パートナーをその位置に動かしたら、次いで自分が動きます。
適切なポジションを決める際、ポイントとして注意していただきたいのは「足の位置は最後に決める」ということ。
ありがちなエラーは、はじめに足を置いた位置を変えることなく、そのまま触診したりテクニックを使おうとすることです。
なぜか足を固定したまま、動かそうとしない方がいらっしゃいます。
患者さんの身体を操作することに気を取られ、自分の足元まで意識が行かないのかもしれません。
そのポジションが楽ならそれでよいのですが、そうではなかった場合、上半身を傾けるなどして身体に無理をかけた操作になります。
例えば伏臥位で腰部を圧迫した後、
殿部に移る際に、位置を変えずにそのまま身体を傾けて刺激しようとするなど。
結果、腰に負担がかかって腰痛を起こしたり、身体の力が使えないために指に力が入り腱鞘炎を起こしてしまう。
足が固まってしまうのは、どのようなスポーツを行う上でもよくないはずです。
だから足の位置は、ひとまず仮のものとして自由に動かせるようにしておき、決定は最後にするようにするとよいでしょう。
決めた後でも、微調整が必要なら動かすようにします。
足を居つかせないこと、これはとても大切なポイントです。
自分が動く順序としては、おじぎをしたら手が着く位置に立ち、大まかな体勢をとる。
刺激を加える方向へ、母指・四指・手根・肘などどの部分を用いてコンタクトするのか決める。
途中でコンタクトが上手くいかないようなら躊躇せず変えましょう。
次いで、目標となる方向へ楽にコンタクトできる手のかたちを決める。
手のかたちを楽に保つことが出来る、肘の位置と角度を決める。
肘を楽に保つことが出来る、肩の位置と角度を決める。
≪過去の記事もご参照ください「立ち位置は脇と肩で決める」≫
肩を楽に保つことが出来る、体幹の位置と向き、角度を決める。
体幹を楽に保つことが出来る、膝の位置と向きと角度を決める(慣れてきたら股関節を意識するとよいでしょう)。
膝の位置を楽に保つことが出来る、足の位置と向きが「決まる」。
立ち位置を、「決める」ものではなく自ずから「決まる」ものにするわけです。
慣れれば順番が適当でも上手くできるようになるでしょう。
けれども、はじめのうちは「手から決めて足を最後にする」という流れを私はおすすめしています。
「手先に力を入れない」という指導はよくされると思います。
裏を返せば、手先は力を入れやすいということ。
これを利用して、力を入れやすいところから順に決めていく。
わかりやすいところから、やりやすいところから順に進めていくという方法です。
ただし、常々お話していることですが、これはあくまでひとつの提案です。
この手順だけが正しいという訳ではありません。
他にもいろいろな進め方はあるでしょう。
どの方法を取るにせよ、何らかのかたちでパターン化しておくと、わかりやいかもしれませんね。
いろいろ試してみて、自分にとってしっくりくる、整理しやすい手順で進めていって下さい。
ポジショニングは、おじぎをしたら手が着く位置に。
先に相手を動かしてから自分が動く。
自分が動くときは手先からはじめ、足の位置は最後に決める。
この「流れ」、まずは試してみてください。
練習を重ねていくと、やがてポジショニングそのものが「決める」ものではなく、勝手に「決まる」ものという感覚を持てるようになると思います
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興味をお持ちの方どうぞご参加下さい。
☆ 鹿児島セミナー
セミナー1「手技操作の基本のき「楽操」」
日程 2015年10月31日(土)17:00 ~ 21:00
主催:鹿児島学びの朋さん
セミナー2「頚肩部に対するマニュアルセラピー」
日程 2015年11月1日(日)9:30 ~ 17:30
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「膝関節・足部への徒手的アプローチ」
日程 2015年11月03日(火)
主催:relifeグループさん
☆ 札幌セミナー
セミナー1「身につけておきたい手技療法の基本1~どのようにして楽に操作するのか~」
日時 2015年11月07日(土) 18:30~21:00
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日時 2015年11月08日(日) 13:30~18:30
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どうぞよろしくお願い致します。
医療情報研究所
☆ブログの目次(PDF)を作りました 2014.01.03☆)
手技療法の寺子屋ブログを始めてから今月でまる6年になり、おかげさまで記事も300を越えました。
これだけの量になると、全体をみたり記事を探すのも手間がかかるかもしれません。
そこで、少しでもタイトルを調べやすくできるように、このお休みを使って目次を作ってみました。
手技療法を学ばれている方、興味を持たれている方にご活用いただき、お役に立てれば幸いです。
手技療法の寺子屋ブログ「目次」
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