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イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

ロッカーアームシャフトの取り外し

2021-08-13 | TW200
カムシャフトはカラーを固定しているプレートを外せば簡単に抜けますが、ロッカーアームシャフトがびくともしない!
調べてみるとロッカーアームシャフトは圧入されているので、スライドハンマーで引っこ抜くらしい。
あ~も~面倒くさい! スライドハンマーなんてもっていないし~~



ロッカーアームシャフトには6ミリでネジが切られているよう。
長い6ミリボルト(全ネジボルトでも可)と長ナット、それに道端に落ちていた3ミリ鉄板(近所にスクラップ置き場があるからね)を用意します。
鉄板に6.5ミリの穴を開けてワッシャー、長ナットをはめた6ミリボルトをセット。
ロッカーアームシャフトにボルトをねじ込んだら、長ナットを締めこんでカムシャフトを持ち上げます。
カンッ!キンッ!と鋭い音とともにずり上がってきます。
かなり強く圧入されているのだな。すごい力に3ミリの鉄板は少し歪んでしまいました。

ホワイと

2020-11-25 | TW200
ひさしぶりにレストアの話です。
破格の値段に思わず買ってしまったカインズのアクリルスプレー。
面白いじゃん「イチキュッパ」の外観!
白は塗装の中でも簡単な色なので、今回はこれでタンクを塗ってみますよ。

さてさて、中身は合成樹脂、顔料、有機溶剤と他のスプレーと変わらないのに、まったく色が乗りません。
クリアのようで一瞬間違えたかと思いました。
何度も何度も何度も重ねないと色が濃くなりませんよ、これ。
あまりの重ね塗りにとうとう垂れてしまいました。
試しの裏側でよかった……

硬化を待ってからペーパーで削り落としますが、ビニールのように柔らかくてなかなかの難物です。
結局ソフト99で塗りなおしました。
内容物は一緒でも配合率とか違うのかなぁ、安すぎのスプレーには懲りました。



タンクのデザインはあまり悩まずに昔のヤマハを気取ってみるつもりです。
赤、黒、白の組み合わせは正義のヒーローの色だと思っています。

フロントフォーク

2020-07-06 | TW200
フロントフォークを分解しようとすると必ず待ち構える罠。
それはアウターチューブ底にあるボルトの共回り。
構造を知らない人はボルトを回し続けてしまう無限地獄。
あー怖っ!!
内臓されているダンパーロッドを固定すればいいのですが、穴の形状が丸だったり四角だと思ったら六角だったりと決まってないからやっかいなのだ。
この穴の規格を統一してくれればユーザーは苦労しないで済むのになぁ。
最近のバイクは決まってるのかな?

このためだけに特殊工具を買うのもバカらしいので、過去いろいろと工夫をしてきました。
どうしても取れないときは諦めてバイク屋さんに持っていきます。
ほぼすべてを独力でやりたい人にはなかなかの屈辱なんですよ。
(KL250で経験済…涙)



運よく片方でも回って分解できればダンパーロッド(シリンダ)の穴の形状を確認できます。
今回TWでは一方が回ったので助かった!
頭の形状はというと、19ミリのナットがピッタリだったので手持ちのL字超長ボルトを使うことにします。



フォークスプリングは標準長が312mmのはずだけど、測ってみると342mmもある。
なんなのだ! スプリングが伸びることなんてあるのか? 
ネットの写真から推測するに、巻き数が2巻きほど多いようだ。
最初期型は細かい作りが異なっているから、これで正しいのかもしれない?
う~ん、どなたか知っている人がいたら教えてほしい。

厚みがありすぎてタイヤ外しに適していない昔の定番タイヤレバー。
なぜ捨てないかというと、これがオイルシールを外すのにピッタリなんです。
オイル漏れもなければ、ダストシールが痛んでいるわけでもない。
けれど、すべて分解したくなる病にかかっているのだからやめられない止まらない。



今回ネット散策していたら、
フロントフォークのスプリング伸縮時の座面の回転運動によるフリクションロスを少なくするためにスラストベアリングを入れるというカスタムが流行っているのを知りました。

想像力とスカチューン

2020-05-14 | TW200
中古車をバラシていて楽しいのは、ネジ類のなめた痕跡やトルクのかかり方などで前の所有者を勝手に想像するときです。
キャブだけ何度も外された跡があるとセッティングに苦労していたのかなぁとか、固着したナットを見ると出荷されてから一度も回されていないなぁとか。
(だから自分で整備したバイクを他人にいじられるのはとっても恥ずかしいのです)

このTW君はすべてが過剰トルク!
どこもここも信じられない硬さで締め付けられていました。
ダートの振動で緩むのを心配したのでしょうか?
神経質で心配性な人の顔が浮かぶも、同時に尋常ではない怪力の持ち主の顔も浮かびます。
自分では普通のつもりが太い腕の筋肉が、ついついって!

タンクシート、キャブと取り外したら次はエアクリーナーケースを外したくなるのが旧車好きのいつもの流れなんですが、エアクリーナーケースが外れない!
左横のフレームの隙間から抜けそうで抜けない。
どの向きに傾けても抜けません。
後方からは太いタイヤが邪魔でやっぱり抜けません。
で、写真のとおりビールケースでジャッキアップしてタイヤを外した後、最後の最後になりました。

このエアクリーナーケースの重量はなんと1.8㎏もありました。
剛性アップには役立っていないと思われますが、プラ製でやたら頑丈にできています。
これ取っ払ってスカチューンしたら身軽になるわな。

細軸ドライバーは無いわ

2020-03-04 | TW200
TW200のレストアネタをぼちぼちアップしようと思います。
このバイクがいいなと思ったひとつに、負圧ではなく強制開閉キャブだということがあります。
息継ぎの少ないマイルドな負圧式も嫌いではありませんが、ダイアフラムの亀裂に気をつかうとこや、アクセル全開でもスロットルバルブが目いっぱい上がっていない感じがどうにも…
その点強制開閉式は急なアクセル操作についてこないことがデメリットですが、シンプルで壊れにくいのがすばらしいキャブです。
冒険するにはもってこいです!

TWのキャブはY24Pというタイプ。
高地補正機能の赤ポッチに惚れ惚れしつつ分解していくと、スロットルバルブが外れません。
というか、プラスの頭は見えますが普通のドライバーでは入りません。
そもそもパーツリストのイラストとちょっと違うんです。
(うれしいことに、この年代になるとヤマハのウェブから参照できるんです)
バネの仕込まれた連結パーツの形状が明らかに違う。
マフラーの穴が下ではなく右にあることや、フロントフォークにドレンがあることから最初期型なのか?





細軸ドライバーの#1を買ってきて無事に外せたけど、#2の細軸がピッタリだったようです。
バラして掃除していくと、このバイクの状態が極上だとわかってきた。
うれしい💛

理想のツーリングバイク(2)

2020-02-25 | TW200
TW200といえばアウトライダーでもおなじみだった広瀬達也さん。
たまたまお話する機会があって、たくさん聞きましたよTWのこと。
開発にも携わっていたとは驚きました! 
聞けば聞くほど
ああ 欲しい! 乗りたい!
運命だよね!

ということで、探し始めたら相場を探る間もなく理想の一台を発見!
熾烈な競り合いもとくになく、格安で落としてしまった初期型君。
そのままでも乗れそうでしたが……
すぐにこの状態!



87年式の最初期型。
最新のバイクなのだ!
僕にとっては!
初めてのモノサスに初めてのアルミスイングアーム、初めての角型ヘッドライト(スクーターを除く)に久しぶりの12Vバッテリー。
いたる所に最先端の技術(笑)が盛り込まれていることに感動が止まらない。
キー付きタンクキャップにプッシュキャンセル式のウインカー!
メーター内ウェッジ球なんて初めて見た!
キャブの赤いポッチはなんと高地補正機能なのだ!
ふ~っ、近未来のハイエンドテクノロジーですなぁ。

これからゆっくりじっくりお金をかけずにレストアを楽しみたいと思います。