イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

ああ塔ノ岳

2015-05-14 | アウトドア
塔ノ岳、ああ塔ノ岳。
すぐそこに見えるのに、何故こんなにも遠いのか。

ということで歩いてきました。
早朝出発したので鍋割山頂まで出会う登山客もなく、鳥が賑やかに歌うのみ。
少し休憩したら、尾根伝いに小丸へ。
ここからが初めてのルート、体力を温存しつつも一足に塔ノ岳山頂へ。
濃い霧に包まれて残念無念の眺望ゼロ。
陽も陰り色を失ったてっぺんには黒くそびえる尊仏山荘。
ヤッホー! 運動不足の夫婦で踏破。

表丹沢の最高峰にはさすがに登山客がたくさん休んでいます。
天気が良ければ富士山や南アルプスまで望めるんだって。
重ね重ね残念です。
ちなみに、「尊仏」とは変わった名前だなと思い調べてみると、
むかしは巨大な尊仏岩という信仰の岩があったそう。

急こう配の大倉尾根を一直線にくだって、途中バイクが置いてある県民の森
へとつづく「二俣」方面に進みたかったのだが、マイナーなルートのためか
案内板もなくあれよあれよと大倉へ到着してしまいました。
大休憩がてら食べすぎた「さか間」のうまい蕎麦が腹にずっしり重い。
ここからダメ押しの林道上りは足が上がらなかった~。
最後がいらなかったわ~。

南部町林道群をゆく(その2)

2015-05-02 | TL125s
日が暮れると霧が這いあがってきて辺り一面ミルクのよう。
静かすぎて葉が揺れる音にも敏感に反応してしまいます。
山の斜面を何かがガサゴソ動く音が気になって確認しにいってみると、ムジナ君。
ここでいうムジナはアナグマのことです。
地方によってはタヌキをムジナと呼ぶこともあるので紛らわしいんですよね。
短い手足で歩きにくそうに斜面を上り下りしています。
こちらのことが気になるようで何度も振り返って、ちょっと可愛い。
タープの下で横になると木々の隙間から夜空。う~ん、なんちゅうぜいたく!
シュラフだけで野宿してた若い頃にはこんなの普通だったんだけど。
テントに覆われて安心感を得た代わりに、忘れてしまったことも多いのだなぁ。
アリやハサミムシがシュラフに侵入してくることも思い出した。
ラジオ聞きながら酒のんで感覚を鈍らして寝ちゃおっと。

日付が変わるころまで鹿がすぐ近くまできてピーーーーン!と大声で鳴くので、その度にたたき起こされる。
空が白みはじめると昨夕のように霧に包まれ、やがてミルクは山を下っていった。
一日のはじめに山全体を清めるかのような霧だ。
見下ろすと谷に霧が溜まって雲海のような眺め。

上ってきた林道を引き換えし内船方面へ佐野林道を進む。
ダートはいつしかコンクリート舗装に。
小さなエンジンと貧弱なサスペンションでここまで連れてきてくれたことに感謝感謝。
佐野峠の頂上に着いたと思ったら、抜けることができないゲートがど~ん!
うわぁ、引き返すの面倒だなぁと悩んでいると作業のおじさんが駆けつけて鍵を開けてくれた。
入り口にゲートがなかったからズルはしていない旨を伝えると、非常用に村落側にゲートは設けていないのだと。
ふうん、おじさんに出会えてラッキーだったのね。
急こう配で山を下ると内船だ。山よさらばまた来ます。
心地よい疲労で甘いものが食べたいゾ。


ほろ酔い


朝ーっ


最後は富士山

南部町林道群をゆく(その1)

2015-05-01 | TL125s
R469富士宮の温泉施設ユー・トリオから県道398へ。
林道西沢線から林道石神峠線へ、天子湖を見下ろしながら快適なダートをゆきます。
静かな林道を単気筒をパンパン、カムチェーンをカシャカシャいわせてゆきます。
出発前のパッキング時にテントをやめてタープ野宿を選択したので、荷物はいつもよりもさらに軽量。
愛用のテントは軽量のMSRハバですが、その1/4ほどの超軽量シルナイロン自作タープを持参しました。
いやぁ、軽いってすばらしい!
といいつつ、デイパックにはビールとワンカップとつまみで隙間もありません。
ま、いつものことですが。

栃広林道、佐野林道のどちらも頑丈ゲートの通行止め。
少し戻って西乗林道南線へ。
平日だからか一台の車にも出会わず忘れられた土地のようで寂しい雰囲気。
何枚も見かけた「熊出没注意」の凶悪熊のイラストは怖いけど、逆に人の存在を感じさせてくれるモノ。
猿がキャッキャと逃げて、鹿のカップルが道を横断、山鳥が飛び立ち、山の仲間たちがお出迎え。素敵!
林道南線から北線へ、三石林道も少し走って野宿地を探します。
少し開けた場所に木の枝を使ってツェルトを作り、椅子を作り、豪勢に焚き火をしましょう。
山の中、木さえあればロープ、ノコギリ、ナイフを使って何とかなる、なんでも作れるのだ。


十里木近くの行止まり川原


ラジオ感度最高の野営地