イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

4本目は3本目の修正版(その9)

2019-04-14 | ハンドメイドナイフ
ナイフのシースを作って今回も大団円です。

2ミリでは薄くてヘロヘロだったので、3ミリのヌメ革を調達して作りました。
ナイフの出し入れしやすく、簡単には抜けないという相反する要望に応えてくれるのが革です。
伸縮するのは利点でもありますが、逆に作るときに仇になることもあるんですけどね。
(少しよじれたなぁ……)
今回のナイフは重いので、誤ってベルトが外れないように内側に折り込みました。
バックスキンの面積が大きくならないようにしたいというのもあります。
真っ白けで恥ずかしいから、早く飴色に変色してくれと祈りつつ最終回にします。





ナイフに限らず何にでも当てはまることですが、使う人は作った人の気持ちなんて知る由もありません。
冗談でも人に刃を向けるような人には使わせませんからヨロシク!
極楽キャンプで会いましょう!!


ついでにチビちゃん用も作り直しました
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4本目は3本目の修正版(その8)

2019-02-28 | ハンドメイドナイフ
刃付けをしてから試し切りするまでの時間は
バイクを購入してからエンジンに火入れする時間と同じで
ワクワクドキドキしかありません。
自分でレストアしたエンジンに火入れするなんて日にゃあ、足がワナワナ震えるほどです。



天気を見計らって山へ走って実験開始。
3本目と4本目の使い心地を検証してみます。
(形状は以前の記事を参照してくださいネ)

まずはバトニング。
3本目はクサビを打ち込んでパコーンと断ち割る感じです。
4ミリのナイフ厚で割っている感覚。刃が役立っていないような感じ。
しかし、これはこれで正しいのかも?と思えてきました。
対する4本目はしっかり刃で切り込んでから、ヌルッと割る感覚でした。
こちらの方が作業はスムーズに進みますが、
硬い木の場合は途中で引っかかって抜けなくなることもあるかもなぁ。
使い倒さないとまだまだ可否は出せませんなぁ。


ブレードの真ん中あたりを断面図にしてみると、3本目と4本目にはさほど違いがないように見受けられる。
3本目はATS34、4本目は440C、ともに4ミリの厚みです。

つづいてフェザー作り。
3本目はサクサク作りやすいと思っていましたが、
4本目はさらに薄く作れてヤッホーでした。
※刃付けの精度の差かも? 440CはATS34に比べて刃付けしやすいような??

重さを生かして枝打ちもやりやすいし、
分厚いブレードなのに薄いものを切ることも得意。
いまキャンプに一本だけといわれたら、間違いなく4本目のこいつを選びます。
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4本目は3本目の修正版(その7)

2019-02-21 | ハンドメイドナイフ
この4本目はブログ内で2018年6月から掲載していますが、構想を入れると一年ちかくも経過してしまいました。
最後に残ったハンドルの成形。厚みと握り具合を考えながらシコシコ削る作業が一番時間を取られました。
でもまあ、なんとか、完成いたしましたヨ!


ハンドルの厚みはこんなに違う。
バトニング時に手のひらにかかる衝撃を和らげるために上側は特に幅広くなっています。


全員集合! わーいわーい
ハンドルの色が淡いですが一番上のハンドルと同じ材質です。
オイルを何度も塗って使っているうちに濃くなります。


3本目はブッシュクラフトに特化した形状のため紙のような薄いものはとにかく切りにくい。
刃付けを終えた4本目はブレードの厚みこそ同じだが、紙もバターのように滑らかに切ることができました。
早くフィールドで試したい~~
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4本目は3本目の修正版(その6)

2019-01-24 | ハンドメイドナイフ
放置プレイ並みに時間がかかっているハンドル成形。
基本はコークボトルシェイプと呼ばれるコカ・コーラの瓶のような形状です。
握っては削り握っては削りしていると、いつの間にかこんな形状に近づきます。
このコークボトルシェイプは空力にも好影響をもたらすようで、ときどき車や飛行機にも見られます。

とはいえ、バトニング時に手のひらにかかる衝撃を考慮して上側(刃と反対側)を広くとっています。
上から見るとほとんど削り込んでいないように見えます。
断面は台形のような複雑な形になっています。
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4本目は3本目の修正版(その5)

2018-12-13 | ハンドメイドナイフ
片面のハンドル材をエポキシで接着、ボルトとヒモ用の穴を貫通させ、もう片側のハンドル材を接着、それぞれの穴を貫通させます。
間違えて軽量化のための穴を貫通させそうになるので、焦らないで!



外形に沿って成形していきます。
このときほどベルトグラインダーが欲しいと思うことはありません。
金属ではないけど硬い木材なので鈍りに鈍ったニコルソンでは苦戦が続きます。
しかし、ほとんどニコルソン一本でここまでやっちゃったもんなぁ。

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4本目は3本目の修正版(その4)

2018-11-26 | ハンドメイドナイフ
いつもの八田工業さんで焼き入れをお願いして、戻ってきました。
鋼材は440Cで硬度は60です。
ちなみに、前回のATS34では62でした。


酸化膜を除去したら、ブレードは#2000まで研磨しました。
適当作業なのでマザーズで磨いても適当な鏡面仕上がりです。
どうせガンガン使って傷がつくのはわかっているので……
老眼でよく見えないし……
ってこんなことだから芸術的なモノが作れないんだよなぁ。



まあまあ、ある程度までブレードを磨いたら#1000でヘアラインを入れます。
ブレードの山を滑らかに丸めたので、ヘアラインと鏡面の境界があいまいになって
こりゃなんともしまりのない仕上がりだなぁ。
ここのエッジが際立ってこそナイフの美しさが現れるんだなぁ。


初志貫徹でだるいままの姿で仕上げていきます。
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4本目は3本目の修正版(その3)

2018-11-05 | ハンドメイドナイフ
心の乱れがヤスリに宿るとはこのこと。
相次ぐ雑誌の休刊、隔月化に動揺していたのだろうなぁ。
ベベルストップを削りすぎてしまいました。
このミスを修正するためにブレードの幅が少し広くなっちゃったよ。



平面の出た鉄板に#120の耐水ペーパーを巻き付けて研磨するよりも、
#220のオイルストーンにエンジンオイルを垂らして磨く方が効率がよい。
焼き入れ時に割れないようにブレードは0.5ミリ幅を残します。



ナイフのシャープさを際立たせるのが尖ったエッジですが、
今回は使い勝手を考えて滑らかに落としてしまいますよ。




シュナイダーボルトの5ミリ、ひも穴パイプの6ミリ、肉抜きの7ミリの穴開けは前回と同様。
全体を#800まで研いだら終了。
あとは焼き入れ後の作業になります。
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4本目は3本目の修正版(その2)

2018-07-25 | ハンドメイドナイフ
暇なときに(けっこう暇多いですが)、気が向くと削っています。
外形は削り出しが終了しました。
毎度毎度ですが、手作業での直角出しが面倒です~。



なんだか今回購入した鋼材は表面処理が荒い!
かつてないほどに巣穴だらけですヨ!
ひたすら面研ぎして巣穴を消す作業も機械がないと一苦労です~。



ドリルのビットを使ってセンターを決めるという方法をネットで知り、目からウロコ!
しかし、まったくキレイにいかないのでワッシャーを削った自作のライン引きでセンターをだしました。
だいたい0.5ミリの厚みを残すようにケガきます。
目が悪くなって、細かい作業がしんどいです~。



前回作ったベベルストップのストッパーをかませて厚み方向にだけ気をつかって削ります。
ブレードを削る、このときが最高に楽しい!
この時間よいつまでも!と思ってしまいます。

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4本目は3本目の修正版(その1)

2018-06-01 | ハンドメイドナイフ
ブッシュクラフト用に作った3本目はガンガンに使い倒しています。
…が、どうにも使い勝手が悪いので、あらたにデザインし直しました。

ブレードが短く角度が立ちすぎているので、薪を割るときにエッジで切るというより厚みで割っている。
4ミリ厚あれば強度には不満がないので、ブレードを長くとって使いやすくしたい。
それと、軽くしたくてブレード自体の長さを短く作ったのは失敗だった。
薪割りなどでバトニングするのに無理があるのだ。
あと、ハンドル後端を叩けるように鋼材を露出させたが、叩くことはまずないということがわかった。
しっかり握れるハンドルが一番安全安心なようだ。


型紙を作ったら鋼材にケガき、グラインダーで大まかにカット。
ちょっと削り味の落ちてきたニコルソンで修正。
デザインに引っ張られないよう、実際に握りながら様子を見ながら進めていきます。

そういえば!!
山田深夜先生の短編集「ひとたびバイクに」が文庫本で発売中ですよ!
旅に持ち歩けるうれしいサイズです! と宣伝しつつ~
個人的に大好きだからゆっくり大切に読もっと!
一編つくるのに膨大な資料を集めたんだろうなぁと感心してしまいます。
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3本目はブッシュクラフト用(その8)

2016-12-22 | ハンドメイドナイフ
さあさあ終わりが近づいてまいりましたヨ。
30度で刃付けも終わってほぼ完成です。
いかにもブッシュクラフト用という極小さなセカンダリーエッジをつけたかったのですが、ブレードの残した厚みがあったために幅広くなってしまいました。
焼入れ時に「0.5ミリ残して」とあるので、焼入れ後に超気合入れて削らないといけないのね。


刃がつくと当然ながら何かを切らずにはいられません。
5センチくらいの木もバトニングで臆せず割れる!
前回の「自作ホローグラインドの25度」ナイフでは木にめり込むためうまくできなかったフェザースティックもこいつは楽々!
くるくるカールしてくれていい感じ!


あとはハンドルにオイルを塗りこんで、最後に憂鬱なシース作りだ。
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3本目はブッシュクラフト用(その7)

2016-11-22 | ハンドメイドナイフ
ハンドル材は柔らかくて柔らかくて~!
楽しくてやめられない止まらない~!
じっくり時間をかけて楽しむはずだったのに~!


自画自賛も甚だしいが、曲線美にうっとり~
複雑な曲線で作られたハンドルはまるで、
まるで森でちょこまかしてる小動物のようだ。
自然の木目が偶然という旋律を奏でて模様を浮き出させます。


頭の中では完成形がありましたが、おっかないので一応描いてみました。
複雑な曲線なので誰にも読めないですね(笑)
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3本目はブッシュクラフト用(その6)

2016-11-16 | ハンドメイドナイフ
ハンドル材はブレードにエポキシで接着後、シュナイダーボルトで固定。
シュナイダーボルト用の穴開けはいつものように専用ドリルがないため苦労させられます~。

ハンドル材の加工、この工程でベルトグラインダーがあるとサクサク進むのですが…
真鍮のファスナーボルトがあるため木材用ヤスリは使いたくないし、80番くらいの紙ヤスリで地道に削るかなと思ったら…
ニコルソンのヤスリはすぐれものでしてヤスリの角を斜めに立てると木材もカンナがけしてるように削れるんです。
今回はほとんどニコルソン一本でここまで来ちゃったな!



ニコルソンといえばジャック・ニコルソン…これ以前に書いたな。
イージーライダーのジョージ役がおちゃめで好き!
The Bandの♪The Weightはツーリングに出ると毎回鼻歌をついてきます。
ホンワカしたメロディにのせて内容はややこしいキリスト教で僕には難しすぎますけど。
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3本目はブッシュクラフト用(その5)

2016-10-05 | ハンドメイドナイフ
焼入れから帰ってきたナイフ。
お世話になります八田工業さん!
硬度は62、酸化被膜で覆われているため鈍い輝きを放っています。

♯400から♯2000まで耐水ペーパー掛けして最後にコンパウンド。
この時点でブレード面の平坦が出ていないので調整…
って焼入れ後の修正はほんのちょっとでもモー大変!
硬すぎて全然進みません~!
この修正作業が今まででもっとも時間がかかりました。

ダイヤモンドペーストを使えばミラー仕上げになるんだけど、
ないですし、老眼も進んでいますし、使えば傷付きますから細かいことは気にせず。
もう言い訳のオンパレードなんですネ!


ブレード面は♯800でヘアライン。
鋼の加工はここでおしまい、次はハンドル材の加工に移りましょう!
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3本目はブッシュクラフト用(その4)

2016-08-26 | ハンドメイドナイフ
(その3)の最後に「さあさあ、ひたすら削るぞ!」
と意気込んでいましたが、意気込みすぎて削りすぎました!
こんな場合は厚みを微妙に削って、はたまた外形を微妙に削ってごまかします。
対称に作るのは難しいっす!!

刃先は0.5ミリの厚みを残して、全体を800番まで研磨して一旦終了。

乱暴に扱うであろうナイフだから細かいことは気にしない!
という前提がすべてを許してくれるのです。
ホント自分に甘いのです。はははっ


今回はヒルトがないのでハンドルの両端も加工しておきます。
鉄に比べて木のなんと柔らかいことか!
ここまで出来たらお店に焼入れに出します。


2号さんと比較
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3本目はブッシュクラフト用(その3)

2016-07-20 | ハンドメイドナイフ
いよいよブレード面を削ります。
この工程がナイフ作りのメインイベントだと思います。
今回はとにかく頑丈なナイフを作るためにブレード面(写真の②)は小さくします。

少し削ってはエッジ部分を確認、また削ってはエッジ部分を確認とこれまで面倒なことをしていましたが、最初にエッジの厚み分(0.5ミリ厚残します)を45度ほどで削り出してしまえば(写真の①)いちいち横から確認する必要がないんですね。
黒マジックで塗っておけばさらに見やすくて完璧です。



ニコルソンのヤスリは削り跡が深くならず、普通のヤスリに戻れません。
さあさあ、ひたすら削るぞ!
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