イラストゥ~ンの穴

旅するイラストレーターのスカンピン生活

デジャブの焚火台 その2

2024-06-19 | ハンドメイド
半年くらいかかっていますが、ブログではアッという間に完成です。

過去に作った焚火台の経験から、燃焼効率と容積のどちらも満たす45度の開きにしています。今回はじめて付く足の安定性も考慮してね。
過重や壊れにくさを考えたら4ミリにしたかったのですが、曲げ加工がキレイにできる自信がなくてステンレス丸棒は3ミリを加工しました。


ステンレス丸棒はストッパーと足を兼ねさせています。ここがキモです。側板の穴に丸棒を差し込めばバラけることはなく、さらに丸棒を下側でロックすれば足が固定される仕組みです。これまでは箱型ばかりだったのではじめての足です。

火床に開けた空気穴は、着火時には新鮮な空気を取り込んで燃焼効率を上げてくれますが、しばらく焚火をしていると灰が溜まって穴は塞がります。そうなると燃えすぎることがなくなり、ゆっくりと焚火を楽しめます。また火を大きくしたいときには、本体を叩いて灰を下に落として穴を復活させればいいわけです。





収納サイズは今までの中では大きい方ですが、A4サイズには遥かに及びませんヨ。はやく火入れしたいにゃ~



デジャブの焚火台

2024-06-14 | ハンドメイド
「もうこれでホントに最後にします」
という文章も信用できないほど使ってきましたが、もうこれで本当に最後にいたします!

最近は電車に揺られることが多く、脳みそもドンブラコと揺られてるようで、焚火台やオイルランタンなんかのことを考えていたらアイデアが浮かんでは消え浮かんでは消え……
ああ、この時間のなんと甘美なことよ!



簡単に実現できそうなアイデアを煮詰めて、厚紙で試作品を作ってからステンレスを切り出します。今回は加工性の良いアルミを使用せずに、すべてのパーツをステンレスにしてみますよ。小型のリューターを入手したので実験がてらにネ。
火床は経験から1ミリ厚では過剰なくらいだと思うので0.8ミリ厚で、その他のパーツはすべて0.5ミリ厚にしました。

最後は来るのか、果たして最後なんてものがあるのか……

ダイソーの方位磁石

2021-11-03 | ハンドメイド
見知らぬ土地を走るツーリングではこんな100円の商品でも充分に役立ちます。
というか、何度も助けられています。
いつでもすぐ見れるようにバックパックの胸あたりにぶら下げています。
スマホを持たない人ですから、紙の地図とコンパスだけが頼りです。
おおまかな現在地を確認できるということがどれだけ安心感につながることか。

ところで、方位磁針のN極は北極を指すということから、北極は地球のS極なんですね。
すごく紛らわしい! 北(North)がS極って!

チェーン部分が真っ赤に錆びて困ったので、分解して本体だけを取り出して革で包んであげました。

ゴーグル再生(3)

2021-09-27 | ハンドメイド
合皮の内側(目側)は元の形より少し大きくなって、縁が視界に入るかもと気になっていましたが大丈夫でした。
そもそも合皮は眼球とほぼ同じレベルにあるから、かなり目に近づかない限り視界には入らないのですね。
視界にはまずフレームが入ってきます。

ゴムベルトは前回の自作品が伸び伸びになっているので、作り替えます。
裁縫用品で売られているゴムは弱くてすぐに伸びてしまうので、ダイソーのキャンプ用まとめるベルトを使って作りました。
こいつは肉厚で丈夫そうです。



ガラスを通して見る景色は驚くほどクリアで新鮮でした。
ガラスってこんなに透明度が高かったんだぁ。
ちょっと無防備に感じるほどですので、目が疲れやすいかもしれませんネ。

ゴーグル再生(2)

2021-09-07 | ハンドメイド
純正品に使われている合皮がとにかく薄い。
ペラペラじゃないと急なアールがキレイに作れないのはわかっていますが、こんなに薄いのは持ってない。
ダイソーまで走って最も薄い合皮を買いましたが、これでもまだまだ厚い。



ゴーグルフレームを合皮片面に縫い付けます。
金属が当たる部分なので、裏から一枚合皮を追加しておきました。
スポンジは15ミリ厚のエアフィルターを使います。
ヘタることを見越してぎゅうぎゅうに詰め込みます。
合皮中抜き側はいきなり縫い合わせるのが難しいので、スーパーXで接着してから。
念を入れて細かくまつり縫いしておきました。



ふふふっ、スポンジがパンパンだ!

ゴーグル再生(1)

2021-08-27 | ハンドメイド
SWANSのDRX-26
古風な四眼式ゴーグルです。
DRXですからデラックスなんですネ。
何がデラックスかというと、廉価版は顔に当たるスポンジが露出していた記憶があります。
上野で買ってかれこれ30年くらい・・・
ずっと使い続けているわけではありませんが、買った当初はジェットヘルに必ず装着していました。
もちろん日本、オーストラリアの一周時にも頑張ってくれました。

プラとは違う、分割されたガラスから見る景色がコクピット感があって好きなんだよなぁ。
昔の複葉機のパイロットが装着していましたが、いまでも通用するし実用的だというのがすばらしい。



長年の酷使によりガラスには欠け、フレームは歪み、ゴムベルトは2回ほど交換というか自作しています
今回修理するのは最難関と思われる顔に当たる合成皮革部分です。
中のスポンジがへたってペシャンコなのが気になっちゃって。
こんなことやる人いるのかなぁ(笑)
ここを修理するくらいなら普通は買い替えるだろうな。

焚火台最終形態 (5)

2021-07-21 | ハンドメイド
火入れです。
ほぐした麻紐を火種に木片に火をつけます。
火が安定するまでのドキドキする時間が好き。
成形炭まで着火したらもう消える心配はいらないのでビールを開けられます。
プシッと炭酸が抜ける一本目の音が好き。
まっさらな焚火台に、煤が回って熱で変色するのを見れる快感。



こちら豪快に調理するタークな人。う~ん絵になるねぇ。


バードウォッチングな人はチマチマと調理。ツーリングではいつもこれくらいの熱量です。


翌日の焚火台の姿。


ご覧のとおり、ステン0.2ミリの側板は穴をあけた部分から歪んでいます。
この程度では、使用にも畳むのにも問題はありませんでした。
側板の立ち具合や灰入れの容量などかなり理想に近づいたと思います。
うまくいったのでしばらくはこいつと旅に出ます。

焚火台最終形態 (3)

2021-06-18 | ハンドメイド
当初、ステン側板の固定は下図のような仕組みを考えていました。
火床を手で押し下げてからバカ穴の真鍮棒を移動させて、火床とステン側板を同時にロック。
カチャンと固定されたら気持ちいいだろうと。
ただ、実際にテストしてみるとステンレスの復元力は予想以上で、完全にまっすぐではない真鍮棒が少しでもずれるとビックリ箱のようにはじかれてしまい危険です。



他にもいくつか考えましたが、試しに三角タイプの枠を使ったときの塩梅が良好だったので、下図のようにしてみます。
アルミ側板に突起をつけて火床を固定するシンプルな仕組みです。
枠を仮組みして、突起の下まで火床を押し下げてロック、枠を締めて完成という感じですね。



突起はボルトナットでもよかったのですが、アルミのリベットで作りました。
さあ、あとひと踏ん張り!


焚火台最終形態 (2)

2021-06-11 | ハンドメイド
まずは側板になるステンレスの厚みを決めるためにホームセンターに偵察です。
思えば、この薄板の厚みがネックになっていて計画が進まなかったのだよなぁ。
手にとってみると、0.1ミリでは薄すぎてヘナヘナで、0.3ミリでは硬くて曲がらなそう。
肝心の0.2ミリを調べたいのだが無い。
帰宅後ネットで調べてもステンの0.2ミリってほとんど扱っていないんですね。

勘に頼って0.2ミリのステンレスシムプレートをポチッ。
ステン薄板の加工がこれまた厄介!
暴れないよう木板に固定してグラインダーとヤスリでなんとか形に。



現在使用中の枠に収めて、手で押し込んで形にしてみます。
わかりやすいように写真には白線を入れましたが、このくらい湾曲してくれるといい感じです。
それにしても0.2ミリでもだいぶ硬いなぁ。
この硬さだと当初考えてた火床を押さえる方法は使えないなぁ。



2ミリ幅のスリットを入れる、この工程が一番大変でした。
本当はレーザーカッターかと見まがうように、きれいにスマートに開けたいんだよ!
1.5ミリのドリルでチマチマ、小さなヤスリでこれまたチマチマと仕上げました。



現在の枠に収めて確認。
おっ、すでにいい感じじゃな~い!
火床は三角タイプの倍近い面積の台形タイプを使うので、灰入れの容量も充分そうだね。

焚火台最終形態(1)

2021-05-31 | ハンドメイド
もう今回で本当に終わりにします!
まだ焚火台のことを考えてるのか!と言われそうですが、アイデアが浮かぶと頭から離れなくなるのです。
2018年からのアイデアですが、もう我慢できないので実行に移します。



ここ何年も三角焚火台(一番上)を使ってきましたが、少量の薪や炭での熱量不足が気になっていました。
台形焚火台(すぐ上)は燃焼効率が良かったなぁと思い出します。
台形と三角は形状はそれほど変わらないと思っていましたが、台形は囲まれてる分ゆる~い煙突効果が得られていたようです。

今更ながら、これ、あくまで僕にとっての話です。
一人野宿で少ない薪を集めて、小さな火力での調理と焚火を前提としていますから、一般的ではありませんよ。
ツーリング後の疲れた体ですから、豪勢に焚火をする気力が残っていないのですよ。
もうね、さっさと火を起こして、ちゃっちゃと酒を飲みたいですからネ



最終形態はU字です!
三角と台形のちょうど中間に位置するU字です。
ステン薄板を使って、さあさあ、うまくできたらお慰みです。

自作シフトガード

2021-02-11 | ハンドメイド
むかーし、革靴を守るために市販のシフトガード(シフトパッド)を購入したことがあります。
靴のソール側にゴムを回すタイプでしたが、数回の使用でゴムが擦り切れて使い物になりませんでした。
停止する度に足を下ろさなきゃならないのですから、ゴム部が地面に擦れますわな。
そりゃあ切れない方がおかしいですよ。
試しに検索してみたら、今でもシフトガードは下回りにゴムを使用しているタイプがメインのようですね。




2代目の脱着用ボタンホックが小指辺りに当たるのが不快で3代目を製作しました。
ちなみに、初代さんはツーリング中に行方不明になりました。
今回は調節機能が欲しくてベルトタイプにしてみました。
下は針金にしてソールの溝内に収まるようになっていますから、針金が擦れて切れるなんてことはありません。
色はすぐに飴色になって馴染むはずです。

オイルキャンドルヒーターのその後

2021-02-02 | ハンドメイド
飲み干したビール缶を加工して・・・というのは、やっぱり酔った後にやる作業じゃないなぁ
ということで、スチールのコーヒー缶が燃料ケース(というか調味料入れですが)にピッタリのサイズだったので改造を加えてみました。
燃料のオイルが少なくなったときの吸い上げに難ありだったので、点火用真鍮を少し短くカットしました。

燃料吸い上げや万が一の転倒を考えると、燃料ケースは底面が広く背が低い方が都合がよい。
これは今後の課題に取っておきます。




ちびパン

2021-01-26 | ハンドメイド
おなじみユニフレームの「ちびパン」です。
昨年のキャンプに持ち出しました。
焚き火との移り映えがとにかくいいですよね~!
汁を使う鍋物やラーメンなどには深さのあるコッヘルの方が圧倒的に便利なのはわかっていますが、赤い肉をジュワーっと焼いたりすると、もうたまらなく映えます。



ヌメ革でお決まりの持ち手カバーを自作しています。
他とちょっと違うのは中央に設けたロック機構。
両脇を指で挟むと抜けるようになっています。

キャリアグラチェア(その2)

2020-09-23 | ハンドメイド
前回のキャリアグラチェアの続きです。

二号さんは当初作りたかった形を実現してみました。
チェアとして使うときは長い足を、その足を折り畳むとフレームに沿った短い足が使えるというものです。
可動パーツが多いと当然壊れやすいので案だけに留めていました。




一号さんよりも座面の幅を長くして、足も伸ばしてみました。
また色も赤黒っぽい色に調整して一体感を増したつもりです。
チェアに変形するときは、両側をヒンジでパカッと開いて真ん中のアルミ板を起こして固定するようになっています。
ほぼ動かないようにはなっていますが、1ミリでもグラグラすると座っていてやっぱり気にはなりますネ。




理想の形に仕上がると嬉しいものです。
変形ギミックも格好よくて自慢できるなぁと重さをはかってみたら…
一号さんの470gに対して600gもありました!
ああ、もう、ガッカリ~! これだけで却下ですわ!!


しばらくお世話になります一号さん